『弄花香満衣』
前大徳泰道師筆
二重棚 長緒 仕組点
主菓子 梅の香 鼓月製
干菓子 松風(正観寺丸宝) 老松(鍵善良房)
朝9時頃から稽古場に出向き
午前 午後 そして夕方からのお稽古まで
途切れることなく
一日を茶室に座って過ごしました
その間ずっと
ある方のことが
頭から離れませんでした
お稽古の皆さんが帰られた後
誰もいない茶室の
点前座に座りました
薄茶を一服点てながら
Tさんのことを
思い出していました
誰にどんなことを言われても
いつもにこにこしているTさんでした
何か愚痴っぽいことを
言っている時でさえ
彼女の目はいつも笑っていました
いつものように
何気ない会話をした
その翌日
彼女は何の前触れもなく
はらりと逝ってしまいました
いつも
にこにこしていたTさんでした
どうぞ 安らかに・・・
ご冥福をお祈りいたします