『心外無別法』
(しんげにべっぽうなし)
東大寺長老 寛秀師
この句は
「華厳経」において
宇宙の根本原理を
表しているとされます
禅語の本には
次のように解説されています
一切の存在や現象は
心より起こったものであり
心の外に別な法はないということ
三界は
唯一心のみにして
心外に別法無く
心と仏と及び衆生と
この三に差別無し
(「茶席の禅語大辞典」)
宇宙空間に存在するものは全て
みなただ一心の顕現したものであり
この一心と無縁に存在するものは
何一つない
この一心とは
人間をはじめ万物がそこから生まれ
またそこに帰るところの宇宙の大生命
仏教の「如」 儒教の「天命」 老子のいう「大道」の
表すものである
つまり
この宇宙に存在する一切のもの
人間をはじめ万物はみな
宇宙の大生命・如の発露したものであり
この宇宙の大生命・如の顕現でないものは
何一つない
(「新版一行物 禅語の茶梶v)
”心”は
もちろん
見ることも触ることもできませんが
とてつもない
大きなエネルギーを持っているのでは
ないでしょうか・・・
さて
話は変りますが
今話題の
素粒子”ニュートリノ”は
私たちの周りを
光速で飛び回っていて
どんな物質でも
簡単に通り抜けることができるのだそうです
そんな
小さな小さな”ニュートリノ”に
質量があることが
科学的に証明されたとか・・・
今回ノーベル物理学賞を受賞された
梶田先生に
おたずねしてみたいです
「先生 ”心”にも質量はあるのでしょうか?」
浜菊
今日は
こんなところに
きれいな玉響(オーブ)が写っていました
大板 薄茶点前
主菓子 豊年 鼓月製
干菓子 松風 栗ごろ