つい10日前には一緒に松ぼっくり行ったのに。
あの時はあんたが来たからすごく無理してたと思うけど、痛かったと思うよ、と後に母から聞いた。
介護の現実を目の当たりにし、
老いていくという祖母の大変さも、
孫の面倒と介護に追われる母も、
見せてもらって、
なんとなーく、ちょっと重ーい気持ちになる。
20代は自分のことばかり考えてたよなーと思う。
仕事は忙しかったけど、
貧乏だったけど、
結婚したくて焦ってたけど、
20代はラクだったのかもしれないな。
けど、人間は、ただただ困難に立ち向かうより、
一度見たり聞いたりしたことのほうが、
乗り越えられたり、
心の準備ができるらしい。
だからきっとおばあちゃんは、それを見せてくれてるんだと思う。
年をとること、
周りの友達もどんどん亡くなること、
目が見えなくなること、
手が動かなくなること、
立ち上がれなくなること。
私は、私は、何をしようか。
