松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

本気で小説を書きたい人のためのガイドブック

2007-05-09 10:43:44 | 一般書籍で思うこと
皆様、ごきげんよう。
昨今の出版不況とは逆に、書きたい人の数というのは、ワタクシも含めて増加の一途だそうです。そのためか、実用書、と呼んでいいものかわかりませんが、いわゆるHow to本が多数出回っております。
今日取り上げる本も、そのたぐいの一冊です。

『本気で小説を書きたい人のためのガイドブック』ダ・ヴィンチ編集部 編
メディアファクトリー 2007/3/30初版発行です。

目次を見ればわかりますが、四部構成になっています。
内容は、第一部、第二部が小説のいわゆる『書き方』です。
そして、第三部が『プロになるために』ということで、デビューに至る経緯を作家が語っています。
第四部は『文学賞攻略法』と称して、やや砕けた感じの内容になっています。

結論から申し上げますと、残念ながらこの本はあまりお薦めできません。
『書き方』は、過去の名作からエッセンスを抽出して、ヒントを抜き出すという形式なのですが、構成が行き当たりばったりという印象をぬぐえません。もう少し系統立てて解説する必要があるかと思います。

面白かったのは、第四部の『メッタ斬りコンビの新人賞傾向と対策』でしょう。
わずか十ページですが、新人賞の大まかな棲み分けの実態がなんとなくわかったような気になります。
コメント (4)
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