日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎古い機械あるある

2018年10月19日 | ◎これまでの「OM君」
古い機械の整備中、ひざを床につくとびりびりしびれる感触がひざに来る。
それ電気が漏れてます。
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◎鎧あるある

2018年10月18日 | ◎これまでの「OM君」
本日の鎧あるある

聖闘士セイヤのクロスに見えがち
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◎本日の想像話「レモン色の湖畔」

2018年10月17日 | ◎本日の想像話
 長く厳しい冬は終わった。日に日に気温は上がり、花々は咲き誇らんとしていた。一人の悩める王が石作りの堅牢な城壁に守られた城内の寝室にいた。リチャード王は一睡もできぬまま天蓋の下がるベッドの中で寝返りを繰り返していた。空が乳白色に変わっていくのは目を閉じていても分かっていた。平等に訪れる朝が来た事実をただ受け入れるしかなかった。出来れば永遠にベッドから起きあがりたくない、リチャード王はそう思っていた。重大な決断を迫られていたからだ。戦争か和平か。
 何とか半身をベッドから起こしたリチャード王にあらがいがたい欲求がわき上がった。湖畔のほとりにキャンバスを立て、風に揺れる水草と水面のきらめきを描きたい。もしかすると良いアイデアが思い付くかもしれない。実現するわけもない言い訳で自分を納得させたリチャード王は閣僚たちに見つからない様に城を抜け出すことに成功した。
 リチャード王は幼少の頃より大好きな湖畔で同じ構図の絵を描いていた。朝焼け、夕焼け、季節の移り変わりを何枚も描いた。
今朝の様子は違っていた。身なりの良い賢そうな少年がイーゼルを立てている。しかもそのキャンバスに描かれた色彩は遠くから見てもすばらしかった。リチャード王は少年の絵に引き込まれて思わず声をもらしていた。
 人の気配に気づいた少年は振り返った。少し驚いた表情を見せたが、リチャード王の小脇に抱えた画材を見取ると安心したように微笑んだ。
「こんにちは。となりで描いてもいいかな」
「どうぞ」
 リチャード王はイーゼルを立てながらちらりと少年を見た。王には一人息子がいた。しかし体が弱く、よほど体調が良くないと外に出ることも難しかった。この少年は息子と同じくらいの年齢だろうかと思いながら王は小さなイスに腰を下ろした。レモン色をパレットに出し、キャンバスに伸びやかに重ねた。リチャード王はその伸びていく色を見て自分の心も解放されていく様な気持ちになっていた。しかし心の片隅には決して消えない決断の重圧があった。
 黙々と手を動かしていた王はただならぬ雰囲気を隣の少年に感じた。少年の手がまるででたらめな動きに思えたからだ。今までの精緻な動きとは完全に逸脱している。少年のキャンバスに目をやるとすばらしい作品を台無しにする黒色が全面に塗りつぶされている最中だった。リチャード王は思わず声をかけずには居られなかった。
「どうしたんだい。すばらしい絵だったのにどうしてそんな事をするんだい」
「びっくりさせてごめんなさい。でももう絵は描けないんだ」
「絵が描けないとはどういうことだい」
「うん戦争が始まるんだって」
 リチャード王は自分の体が大きく揺れるのを感じていた。少年は続けた。
「戦争が始まるとお父さんは戦争に行かないとだめなんだって。僕は絵なんか描いている場合じゃないってそう決めたんだ」
リチャード王は涙があふれそうになった。平静を装うため涙をこらえた時、王の心は決まった。(戦争を止める事のできる者は私しかいない)
「君のお父さんは戦争には行かないよ、約束する」少年は涙を服の袖で拭きながらリチャードを見た。
「本当」
「本当だよ、約束する」
リチャード王は完成した自分の絵にサインを書き込んだ。
「この絵を君にあげる」
「どうして」
「君は私に力を貸してくれたんだ。そのお礼だよ。そして約束しておくれ。必ずその絵を完成させるんだよ」
 数年の時が流れたある初夏の朝。リチャード王は気持ちのいい風が吹くあの湖畔で絵を描いていた。隣にはすっかり元気になった一人息子が同じく絵を描いていた。息子が聞いた。
「何色を混ぜるといいかな」息子はリチャード王ではなく、反対側に座る少年に聞いた。それはあの時の少年だった。
「そうだな、レモン色なんかいいかもしれないね」
 戦争は回避されたのだった。
「私もレモン色がいいと思う」
 王は少年と目配せしながらうなずきあっていた。
「なになに、レモン色になにかあるの」息子だけがすねたように言う声が元気よく湖畔に響いていた。
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◎羽子板あるある(数回しかラリーは続かない)

2018年10月17日 | ◎これまでの「OM君」
羽子板あるある
数回しかラリーは続かない
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◎サッカーあるある(真冬の体育の授業でキーパーをやると凍死寸前になる)

2018年10月16日 | ◎これまでの「OM君」
サッカーあるある
真冬の体育の授業でキーパーをやると凍死寸前になる
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◎ハニワのポーズあるある(うっふんの形で右手は挙げて左手は腰。もしくは両手を腰)

2018年10月16日 | ◎これまでの「OM君」
ハニワのポーズあるある
うっふんの形で右手は挙げて左手は腰。
もしくは両手を腰にあてる。
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◎新品なのにレトロなライトを目撃

2018年10月15日 | ◎これまでの「OM君」
レトロあるある

レトロをねらって買ってきたジーンズの古着がただのお古と判断される。
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◎本日の脱力(うんちくんラムネ)

2018年10月15日 | ◎これまでの「OM君」
脱力する瞬間

本屋で買ってきた本が自分の本棚にあった瞬間
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◎本日の似た印象の者たち(花と反射板 その2)

2018年10月14日 | ◎これまでの「OM君」
本日の似た印象の者たち(花と反射板 その2)
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◎本日の似た印象の者たち(花と反射板)

2018年10月14日 | ◎これまでの「OM君」
本日の似た印象の者たち(花と反射板)
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◎本日のパズル(その2)

2018年10月14日 | ◎これまでの「OM君」
本日のパズル(その2)
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◎本日のパズル(その1)

2018年10月14日 | ◎これまでの「OM君」
本日のパズル(その1)
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◎本日の奇跡「ごはんが立った」

2018年10月13日 | ◎これまでの「OM君」
食べ終わった食器を片づけて気づく。
ご飯粒一粒が食卓に立っていた。
どうやったら立つのか、これこそ奇跡を目撃する。
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◎本日のだまし絵的なもの「カメムシをさがせ!」

2018年10月13日 | ◎これまでの「OM君」
本日のだまし絵的なもの「カメムシをさがせ!」
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◎本日の想像話「最高の瞬間」

2018年10月13日 | ◎本日の想像話
 私はコーヒーの香りで目覚めた。室内は薄暗い。まだ夜は空けていない。薄ぼんやりとした空間の中で球形のサイフォンがアルコールランプの青白い炎でゆらゆらとあぶられていた。
 私は身を起こしベッドに腰掛けた。素足にフローリングの冷たさを感じる。ローテーブルの上にサイフォンの揺らめきがあった。湯はすでに上部のガラス球にあった。液体は琥珀色に変わっている。手を伸ばしてランプをずらす。ブラックコーヒーは下球に下がる。コーヒーは2杯分以上ある。またか。目前の現象は理解していないが慌ててはいない自分が不思議だった。この部屋には俺以外いないはずだ。誰がコーヒーを準備したというのか。
 私はコーヒーをサイフォンからウエッジウッドのマグボトルへとなみなみと移し替える。一口すする。これはあれだ、ジャック・ニコルソンが言っていたあれだ。猫だか動物が食べたコーヒー豆を糞から取り出したあれだ。名前は思い出せないが味はわかる。これ以外はコーヒーではない。
 私は満ち足りた気持ちでオーディオセットのアンプを暖める。真空管は暖まるまで待つのが大事だ。クリアな音を味わえる。雑音を取り除くことも楽しまなければ財産を惜しみなく投入した意味がない。すべては自己満足なのだ。電気由来のノイズを除く努力もおしまない。私専用の電柱や地中へのアースだって何本建設したか覚えていない。最高の音響システムを構築した自負が私にはあり、パックして洗浄したレコード板をターンテーブルにかける瞬間が最高に私は満ち足りるのだ。
 無音。
 レコードは回っている。
 第一音が出るまでの無限かと思われる静寂。
 もうすぐだ。
 曲が始まる。
 歌手の息を吸うブレスが聞こえた刹那、私は四方を壁に囲まれた小部屋で目を覚ます。
 口中にはジャック・ニコルソンが言っていたコピ・コバーナの味があるかのように思う。いや今はないがあの瞬間にはコーヒーの苦みは脳を痛いほど刺激していた。
 私は罪を思い出した。
 私は人を殺したのだ。
 裁判が行われ私は無期懲役となった。粛々と刑に甘んじるだけのはずだった。しかし法律が変わり、遺族が望む罰を刑に添加できるようになったのだ。
 あいつが最高の瞬間に地獄にたたき落としてほしい。一日に何度も。遺族が裁判所で叫んだ声は今でも耳から離れない。
 あれから二十年。手を変え品を変え私が最高に幸せを感じた瞬間、この独房で私のすべての境遇を思い出す。私は今そういう刑に処されている。
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