
マリファナ吸わない、ジャマイカから一歩も出ない、レゲエ一筋のエンジニア、キング・タビー
その彼にフォーカスした約500ページもわたる、キング・タビー論。
当ブログのド・センターの関心事は以下 × 2
① シングジェイ、という様式はいつどうやって生まれたか
② 同様に、ダブ DUB という様式はいつどうやって生まれたか
この本にはその解答らしきものが、しっかりあった!
① パラゴンズ On the Beach のオリジナル版を作成中、ミスが発覚!
バックの音楽だけのレコードができてしまったのだ…
ところが「そのままでいい!」となり、夜のダンスでかけ 生DJ したらバカうけ!(ほんとか?! 笑)
② The Phantom DUB
冒頭はVo. がちょっと入るが、数秒後にはリズムギターが消え…(後略)
(こちらも諸説あり)
例えばその時期(1960年代後半)の初期曲の例として、
・リー・ペリー Tacko
・U・ロイ Ok Corral のB面 Sit Back
・News Flash(ジョー・ギブス プロダクション)
・リトル・ロイ Hard Fighter のB面 VooDoo
・ザ・メイトーンズ Serious Love のダブカットJumping Dick
当ブログが興味深かったのが、テクノロジーの発展がまた ダブ DUB の進化に寄与したこと。
2チャンネル録音 → 4チャンネル録音 が大きなターニングポイントに!
これで音の出し入れが容易に。
不思議なのが、現地ジャマイカではその進化した ダブ DUB はあまり人気がなく、英国やその他の国で弾けたという点。
新しい音楽を求めていたニーズにガッツリ響いたよう!
そしてラスト、日本人 驚愕 の 瞬間が降ってくる!
(例え、それがくると知っていても)
それはレゲエ音楽のデジタル化、の章。
スレン・テン という有名リディムは、カシオトーン標準の音源 そのまんま!!!
WOW!
(YouTube で sleng teng と検索するとそのリディムを使用曲がずらっと出てきます)
結論:ダブの創始者 キング・タビーを通し、南国ジャマイカで発展を遂げたレゲエ音楽の真髄に浸る一冊