前編記事「浅間温泉 栄の湯旅館 前編(客室・貸切風呂)」の続編です。
●大浴場
貸切風呂の後は、お宿自慢の大浴場へと参りましょう。前編記事で申し上げましたように、階段を下ってすぐ右が貸切風呂でしたが、左手に進むと右手に紅、突き当たりに紺の暖簾が掛かっており、こちらが大浴場です。
廊下の左手に据え付けられた共用洗面台といい、右書きで楕円の「殿方浴室」といい、なんともレトロで良い雰囲気ですね。
古い建物だからといって侮るか勿れ。清掃が行き届いている綺麗な脱衣室はエアコン完備なのであります。暑さ寒さを気にすること無く、四季を通じて快適な湯浴みが楽しめますね。洗面台にはアメニティー類やドライヤーなども備え付けられており、使い勝手は良好です。
古い建物に入った時に抱く感想として「タイムスリップしたかのよう」という表現をよく用いますよね。窓が多くて明るいこちらの浴室は、高度経済成長期に多用された豆タイルが多用されており、その意味でたしかにタイムスリップしたような感覚を覚えるのですが、単に時代を感じさせるという意味のみならず、幾星霜を経てきたにもかかわらず、その経年を感じさせないほど、非常に綺麗に維持されており、本当に今自分が昭和30~40年代にいるんじゃないかと勘違いしたくなるほど、あるいは意図的に古く見せる造りにしているんじゃないかと勘繰りたくなるほど、どこもかしこもピカピカなのです。温泉旅館の肝はお風呂にあるということを大変よく理解していらっしゃる。日々清掃を怠らず、念入りにこまめに磨き上げてきたのでしょう。お宿の温泉やお風呂に対する愛情が、隅々まで綺麗なこのお風呂からヒシヒシと伝わってきます。ちなみに室内にシャワーなどは無いため、掛け湯する際には桶で湯船のお湯を直接汲むことになります。
ガラスブロックを市松状に配している男女の仕切り塀。出窓には腰掛けや桶などのお風呂グッズが整然と積み上げられています。
きちんと整頓されたお風呂は、本当に気持ち良く使えますね。
浴槽も豆タイル張りで3人サイズ。角のRが優しい印象をもたらしてくれます。アトリエの工芸品を思わせる独特な形状をした湯口から滔々とお湯が注がれており、女将さん曰く湯口のお湯は飲めるそうですよ。このお湯は結構熱く、加水加温循環消毒のない完全放流式の湯使いなのですが、湯船はそのままだとちょっと熱くて入りにくい場合がありますので、もし加水したい場合は最下の画像のようにフレキの蛇口を湯船に向けて、水道で薄めればOKです。
こちらに引かれている無色透明のお湯は、5つの源泉をブレンドさせた組合管理の混合泉。綺麗な無色透明ですが、湯中をよく見ると明るい茶色やベージュ系の色を帯びた細かい羽根状の湯の華がチラホラ舞っています。湯口のお湯を飲んでみたところほぼ無味だったのですが、口の中で転がしてみますと芒硝のような味が感じられました。湯船に浸かるとツルスベとキシキシの相反する両浴感が得られるのですが、私の実感ではツルスベ:キシキシ7:3といった比率でツルスベが優勢だったように感じられました。配湯されたままのお湯が注がれているので、湯船はちょっと熱めですが、なめらかな肌触りとシャキッとする爽快感があり、綺麗な浴室環境も相俟って、実に快適な湯浴みが楽しめました。ちなみに私は宿泊中、3度も入っちゃいました。
山田源泉・2号源泉・4号源泉・大下源泉・東北源泉の混合泉
アルカリ性単純温泉 49.7℃ pH8.7 溶存物質411.1mg/kg 成分総計411.1mg/kg
Na+:87.8mg(69.90mval%), Ca++:31.9mg(29.09mval%),
Cl-:33.3mg(17.19mval%), HS-:0.2mg, SO4--:187.5mg(71.34mval%), HCO3-:25.0mg(7.50mval%), CO3--:4.2mg,
H2SiO3:36.9mg,
(平成18年7月18日)
松本駅からアルピコ交通の浅間温泉行き路線バスで「湯坂」下車
長野県松本市浅間温泉3-4-12 地図
0263-46-1031
ホームページ
日帰り入浴に関しては施設へお問い合わせください
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5
●大浴場
貸切風呂の後は、お宿自慢の大浴場へと参りましょう。前編記事で申し上げましたように、階段を下ってすぐ右が貸切風呂でしたが、左手に進むと右手に紅、突き当たりに紺の暖簾が掛かっており、こちらが大浴場です。
廊下の左手に据え付けられた共用洗面台といい、右書きで楕円の「殿方浴室」といい、なんともレトロで良い雰囲気ですね。
古い建物だからといって侮るか勿れ。清掃が行き届いている綺麗な脱衣室はエアコン完備なのであります。暑さ寒さを気にすること無く、四季を通じて快適な湯浴みが楽しめますね。洗面台にはアメニティー類やドライヤーなども備え付けられており、使い勝手は良好です。
古い建物に入った時に抱く感想として「タイムスリップしたかのよう」という表現をよく用いますよね。窓が多くて明るいこちらの浴室は、高度経済成長期に多用された豆タイルが多用されており、その意味でたしかにタイムスリップしたような感覚を覚えるのですが、単に時代を感じさせるという意味のみならず、幾星霜を経てきたにもかかわらず、その経年を感じさせないほど、非常に綺麗に維持されており、本当に今自分が昭和30~40年代にいるんじゃないかと勘違いしたくなるほど、あるいは意図的に古く見せる造りにしているんじゃないかと勘繰りたくなるほど、どこもかしこもピカピカなのです。温泉旅館の肝はお風呂にあるということを大変よく理解していらっしゃる。日々清掃を怠らず、念入りにこまめに磨き上げてきたのでしょう。お宿の温泉やお風呂に対する愛情が、隅々まで綺麗なこのお風呂からヒシヒシと伝わってきます。ちなみに室内にシャワーなどは無いため、掛け湯する際には桶で湯船のお湯を直接汲むことになります。
ガラスブロックを市松状に配している男女の仕切り塀。出窓には腰掛けや桶などのお風呂グッズが整然と積み上げられています。
きちんと整頓されたお風呂は、本当に気持ち良く使えますね。
浴槽も豆タイル張りで3人サイズ。角のRが優しい印象をもたらしてくれます。アトリエの工芸品を思わせる独特な形状をした湯口から滔々とお湯が注がれており、女将さん曰く湯口のお湯は飲めるそうですよ。このお湯は結構熱く、加水加温循環消毒のない完全放流式の湯使いなのですが、湯船はそのままだとちょっと熱くて入りにくい場合がありますので、もし加水したい場合は最下の画像のようにフレキの蛇口を湯船に向けて、水道で薄めればOKです。
こちらに引かれている無色透明のお湯は、5つの源泉をブレンドさせた組合管理の混合泉。綺麗な無色透明ですが、湯中をよく見ると明るい茶色やベージュ系の色を帯びた細かい羽根状の湯の華がチラホラ舞っています。湯口のお湯を飲んでみたところほぼ無味だったのですが、口の中で転がしてみますと芒硝のような味が感じられました。湯船に浸かるとツルスベとキシキシの相反する両浴感が得られるのですが、私の実感ではツルスベ:キシキシ7:3といった比率でツルスベが優勢だったように感じられました。配湯されたままのお湯が注がれているので、湯船はちょっと熱めですが、なめらかな肌触りとシャキッとする爽快感があり、綺麗な浴室環境も相俟って、実に快適な湯浴みが楽しめました。ちなみに私は宿泊中、3度も入っちゃいました。
山田源泉・2号源泉・4号源泉・大下源泉・東北源泉の混合泉
アルカリ性単純温泉 49.7℃ pH8.7 溶存物質411.1mg/kg 成分総計411.1mg/kg
Na+:87.8mg(69.90mval%), Ca++:31.9mg(29.09mval%),
Cl-:33.3mg(17.19mval%), HS-:0.2mg, SO4--:187.5mg(71.34mval%), HCO3-:25.0mg(7.50mval%), CO3--:4.2mg,
H2SiO3:36.9mg,
(平成18年7月18日)
松本駅からアルピコ交通の浅間温泉行き路線バスで「湯坂」下車
長野県松本市浅間温泉3-4-12 地図
0263-46-1031
ホームページ
日帰り入浴に関しては施設へお問い合わせください
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5