On The Road

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6-20

2010-03-13 11:06:29 | OnTheRoad第6章
 僕はホントの僕じゃないとあずに思われていて、あずに思われている僕に僕はムリしてなろうとしていたから、僕たちはいつまでも恋人どうしになれなかったのかも。

 クモはホントは毒なんか持っていないんじゃないかと考えながら、僕はコンビニの駐車場に車を入れた。
「トイレ休憩。ジュースも買おう」

 あずはコンビニでジュースを見て、僕は先にトイレに入った。「ジュース買っておいた」と僕にコンビニの袋を渡して、あずもトイレに行った。
 初心者コースは合格かな、と僕は思った。

 車に戻るまえに、僕はすこし体を伸ばした。身長はそんなに高くないけど、ずっと座っているからキュウクツな気がした。
 あずも軽くストレッチしながら、「今度一緒に走ろうか」と聞いた。「次の病院は木曜休診だから」
 あずと走って勝てる自信はない。ブランクだってありまくりだ。「僕は速くないよ」と言ったら、「大会に出るわけじゃないから、話せるくらいのスピードでいい」とあずが言った。


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