みどりきみどり空色

草花とそれにまつわるetc.

野山は朽ち葉でいっぱいだったけれど・・・

2009-02-11 22:08:30 | Weblog
2月も立春が過ぎてしまった。

 過去、福井県は立春なんてどこの話?太陽暦の上だけの話ってぐあいに外は一面真っ白、の凍てつく雪景色っだったはずなんだけれど。
 今年は予測通り、やはり暖冬だった。動物の一員としては、活動するにはありがたく行動範囲が広がるのだが、同じ哺乳動物の仲間のイノシシや鹿も大喜びで勢力地図を広げていると思うと素直に喜べないのだ。でも、ウズウズするこの身体のうごめきはどこからくるのだろう。

 みどりに出遇いたい。自然に囲まれたい。

 太古の昔より自然の中で活動してきた遺伝子がざわざわさわぐのだ。というわけで束の間の晴天下、近隣の自然公園に出かける。
 山靴の指揮のもと、落ち葉のカサコソいう賑やかな合唱はもう聞けず、折り重なった朽ち葉は力なく、静かにわが靴をうけとめていく。一番元気良さそうな、輝く新緑のアオキ。ヒサカキ。オカキ(これはお菓子)合間に目につくのはシダ類。
 本日いっとう最初に採取したのがこれ。
 調べたらイヌシダ。植物の名前に犬がつくとちょっとランクが落ちたような感じなのだが、これは全体に白っぽい毛が密生しているので毛むくじゃらの子犬に例えたとある。
 葉柄を透かしてみると赤ちゃんの産毛みたいにやわらかな優しい感じだ。バリバリ、ゴワゴワのカナワラビとは対照的だ。そして子供のソーラス(胞子)はポケットの中。きみどりいろの北海道から九州まであちこちに見受けられる身近な存在のイヌシダ。

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