図書館、行く?

しらすどん

23日に小田原の平井書店で開催された

ブック・トークVol.22に参加しました。

 

ゲストは最勝寺朋子さん。

 

最勝寺さんは小田原在住で

『がろあむし』(偕成社 2020年) 『ぎふちょう』(偕成社 2020年)など

生きものを精密に描く絵本作家 舘野 鴻さんに師事。

子どものころから自然に親しみ

環境問題にも興味を寄せてこられたそうです。

身近にあった自然の生き物を学問としてみることの楽しさは

高校の生物の授業がきっかけとか。

その恩師は、福音館書店の月刊絵本 かがくのとも(569号)で「ハエトリグモ」

たくさんのふしぎ(第360号)で「クモと糸」などを書かれている池田博明さん。

 

人と自然の共生を探る研究ができないかと大学に進みますが

研究者としても道は諦め、タウンニュース社へ就職。

 

絵本の師匠、舘野 鴻に出会ったきっかけは

自然観察会に取材に行ったら

地域のおじさんが、昆虫を調理して子どもたちに振舞っていたそうで

そのおじさんが舘野さんだったとか。

 

そこから、研究者ということではなくても

自分が調べて、観察して知りえたことを

絵本にして伝えていくことはできるのではないかと

徹底的な取材のもと、完成した絵本がこちら。

しらすどん
最勝寺 朋子/作・絵 岩崎書店 2021年

 

どんぶりに残ったしらすはその後どうなるのかしら・・

このおいしそうなしらすどんは

どうやって自分の目の前にきたのかしら・・

という、食べ物や命の問題を

しらすの身になって考えてみる。

 

表紙の絵は本当においしそうなしらすどん。

ですが、なんとしらすサイズの男の子が・・・。

 

この絵本を書くにあたって

しらすの気持ちになるためにしらす漁に同行したり

海に潜ったり

ゴミ処理場の見学に行ったり

締め切りを急ぐ編集さんの心配をよそに(笑)

納得のいくまで取材をしていたそうです。

 

最勝寺さんのお話だけでなく

タウンニュース社の方、高校の先生、岩崎書店の方もいらしており

このブック・トークが実現した経緯などもふくめ

いろいろなご縁がつながった楽しいお話が伺えました。

 

画面いっぱいに描かれたしらすどん

これを見たら、食べたくなりますよ~

 

平井書店さんのブック・トークは

毎回いろいろなゲストがいらしておもしろいです。 

ウェブサイトでチェックしてみてください →平井書店積善堂

本棚からいろいろ呼びかけられてしまう

素敵な本屋さんです。

 

それから最勝寺さんからのお知らせで

2022年3月に小田原駅東口図書館で原画展があるそうです。

期間中トークイベントも予定されているそうですよ。

お近くの方はぜひ。

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