小説家 宮内寒彌
宮内寒弥小説集成
宮内寒弥/著 作品社 1985年
年譜によると
1912年2月28日生まれ
1936年「中央高地」で芥川賞候補
1977年5月大磯町国府新宿に転居
1978年『七里ヶ浜』で第6回平林たい子文学賞を受賞
1983年3月5日 急性心不全のため大磯町の蓑島医院にて死去
こちらに収録されている「墓参」の舞台は大磯
国府新宿に転居した主人公が
藤村の墓所、大磯の地福寺を訪ねるところから始まります。
「大磯小磯」(『降誕祭まで』(南北書園 1947年)所収)
こちらも大磯を舞台とし、仕事を紹介してくれたK氏との縁で大磯を訪れます。
このK氏が書いた文で藤村について知ったとあり、
菊池重三郎の『馬籠 藤村先生のふるさと』(東京出版 1946年)の一節が
引用されています。