大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

今を共に!

2009-06-14 | グルメ
梅雨の無いはずだった北の国にも近年この時期 暦どおりの入梅モード・・・
雨の日は嬉しい。朝いつもより早く目覚め編み針を持つ、母屋の断熱張りに
気が向いているので帽子編みに賭けるエネルギーは無く、細長い縁飾りの
エジングを編む。30cmくらいの縁飾りを何種類も編み、首に巻きつけたり
手首に巻いたりしながら、うふふ と編み続ける。
ひさしぶりにミミどんが遊びに来た。
「4年生の一人息子の子育てにホトホト疲れ果てた」とぼやき「何度おなじこと
言っても伝わらない、全く伝わらない、どうすれば伝わるのか?」と自問自答する。
わたしも思い出せる限りのじぶんの10歳の頃に戻ってみたり、あっちの目、こっちの目
になりながら10歳の心の中に思いをめぐらす。ミミどんも大真面目に答えを探す。
その傍らで、10歳児本人は親の思いとは無関係に天真爛漫な振る舞いで一人遊びに没頭し、
大人二人、それをぼんやり眺め、ため息をつきながら
「親の悩みなんてどーーーーでもいい感じに幸せそうだよね・・・・・・」と顔見合す。
       「あっ!!」とミミどんの目がまっすぐにわたしを見て「謎が解けた」と言った。
「この子は《今》という瞬間の自分に正直に生きているだけ」と気付いて今までの彼の言動をするりと理解した。
《どうしたら自分を理解してくれるのか》と思い悩んだ視点が《自分が相手を理解した》途端ひっくり返った。
あんなに複雑怪奇だった心の内が、《ただ 共に過ごす時間を楽しもう》とシンプルになった。
そして、ミミどんは何事も無かったように10歳の一人息子と帰っていった。