大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

豆刈り三昧

2019-11-11 | 日記
晴れ間を縫ってようやく大豆を刈り始めた。
周りの農家はひと月前に機械でちゃっちゃと刈り終えている。
一昨年は雪が降ってから抜きはじめて、去年は夫が機械で刈った。
コンバイン刈りの機械乾燥は豆に泥汚れが付き等級も味覚も下がり、
やっぱり手刈りの天日乾しだね、って事で一致し、頑張ろう!となる。
股関節の痛みをだましだましの夫には無理をさせると後々弊害多し。
ここは婆さんにかかってくるぞ、、、、と気合いを入れたら
幸運にも葱農家の手伝いが一段落したからと、東出さんが来てくれた。
百人力の助っ人登場!(神の使いだ)
今年の豆は2-3倍の背丈の草に埋もれている。上から見たりしゃがんで見たりで非効率的。
おととしは一度どっと降った雪が草を全部倒してくれて豆だけがすくっと立っていたので効率は良かった。
「雪が降ってからやろうよ」と言ったが、老体に寒さは堪える。まだ暖かいうちに進めることとなる。
少し動くとすぐ暑くなり、一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、、10㎝有るか無いかの小さい枝は「パス、、、」と思うが、
(味噌汁一杯分よ~~♪)(豆腐半丁分だぜ!)と豆がニヤニヤしているようなしていないような、、、
(そだ、そだ、わかったわかった、わかってるから)と目に入ってしまったら刈るしかない。
2m四方のシートを引きずりながら草の中を進み、刈った豆を入れていく。いつの間にかずっしりと重たい。
東出さんは向こうの端で淡々と抜いている、夫は草の比較的少ないところで刈り取り機を押している。
夕方4時まで黙々と動き3人合わせて延べ約18時間。で、1/10進んだ。塵も積もって山となる。
畑の中に背丈ほどの高さに積んで雨に濡れないように帽子をかぶせる。もうすでに充分乾いているので天気をみて脱穀する。
ことしも、毎日豆刈り三昧。1日終わって心も体も意外と元気。翌日目が覚めやる気満々。それが有難い。
イヤになったらやれない。命令されてもやれない。頼まれても褒美をくれると言われてもやれない。
じぶんのやることとして「やる」というところに立つからやれる。毎日やれる。終わるまで淡々とやる。
やりたくないことが有ると「もうとしだから」を都合良く使ってサボっているが、やるときにはやれる。
年寄りはこういう仕事に向いていると思う。