ネットワーク事務局です
3/27-29にボランティアとして参加した八田さんより振り返りが届きましたのでご紹介いたします。
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参加したイベントのスケジュールについて
3/27 大洗高校マーチングバンド部復興支援コンサート
3/28 わかめボランティア
3/28 はまなす仮設住宅―阿部さんありがとう交流会
3/29 わかめボランティア~語り部ガイドの同行(写真撮影のため)
3/29 小泉地区仮設住宅―阿部さんありがとう交流会
○感想
1.減災学習を学ぶ
テレビ映像や伝聞ではなかなか思っても感じ入ることが少なく、行動に結びつかないことが多いですが、津波が変えていった地形や建物の実物を目の当たりにして実際に罹災または、その場に立ち会った語り部からの言葉が一番身に染み入ってきます。特に語り部ガイドを通じて強く感じました。
現状の「防災」は「災害を想定して『被害を防ぐため』建造物を作りマニュアルを作るもの」ということが良くも悪くも理解できました。被害を防ぐためだけのものでは「想定外」のことには対応できません。もちろん、より想定を厳密にして想定外を想定内にしていくということも重要ですが、どれだけ厳密にしても想定外は起きる可能性があります。「防災」の建造物やマニュアルに頼り切りになってしまうと想定外には悲惨な結果が待っています。
「防ぐ」から「減らす」へ意識を変え、モノ(マニュアル)だけではなく人の行動から変えていくことが必要で、モノを信じ切るのではなく、いかに被害を減らすかを第一に考え、行動を変えていくことが必要だと感じました。
2.地元との交流
開催したイベント等では記録係としての役目多かったため、多くの時間を割くことはできませんでしたが、行く先々で皆さんのほうから話しかけてくださることもあって、お話しすることができました。
単なる「志援」のボランティアだけではなく、体験として「いもまき」や「わかめボランティア」の作業の中で色々教えていただく中で会話ができたりとそういったきっかけが沢山仕掛けられているのが非常に良かった。
たとえば、わかめをめかぶも含めて全体を見ることができる上に漁師さんでしかなかなか味わえない(新鮮でないと食べられない)ところを教えてもらえたり、そこからきっかけにお互いの会話をできたりと、非常に交流しやすい雰囲気を感じました。
ネットワーク宮城の活動全体を通して、特にガイドコースについては今後のコースづくり次第では、ボランティアの域を超えて、旅行ツアーのようにグリーンツーリズムとして一つの地域の事業にできる可能性を大いに秘めていると思う。
3.感想
今まで仙台にいながら、なかなか被災地を実際訪れる機会もなく被災地の現状を考えられる機会もありませんでした。単に表面的に被災地をまわること、支援すること、助けることだけでは得られない被災地と絆を結べるきっかけがちゃんと用意周到に練りこまれた活動で、今回はとっても良い機会でした。
巷でどこもかしこも復興、復興とは言っていても「復興とはどうなることが復興なのか?」というのは、深く考えていくと実を言えば分っていなかったということに気付きました。
実際に地域に分け入ってみないと、目に見えて、人が亡くなり、建物が壊れる以上に災害で失われるもというのがわからない。そこから建物だけを直すことだけが復興なのか、遺族を励ますことだけが復興なのか。その中には経済的にも人間関係(縁や絆)など計り知れないものが沢山失われている、その一端を見ることができました。
そして失われたものを元に戻すのが復興ではないのだと感じました。失ったところから、何かしらを新しく「創る」ことをしていかないといけないのではと。亡くなった人は生き返らないし、思い入れのあるモノは、失って新しいモノに替わっても思い入れの部分は戻ってきません。
地域に分け入って新しい絆を繋いでいくこと、まずはそれが復興の第一歩と感じました。
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3/27-29にボランティアとして参加した八田さんより振り返りが届きましたのでご紹介いたします。
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参加したイベントのスケジュールについて
3/27 大洗高校マーチングバンド部復興支援コンサート
3/28 わかめボランティア
3/28 はまなす仮設住宅―阿部さんありがとう交流会
3/29 わかめボランティア~語り部ガイドの同行(写真撮影のため)
3/29 小泉地区仮設住宅―阿部さんありがとう交流会
○感想
1.減災学習を学ぶ
テレビ映像や伝聞ではなかなか思っても感じ入ることが少なく、行動に結びつかないことが多いですが、津波が変えていった地形や建物の実物を目の当たりにして実際に罹災または、その場に立ち会った語り部からの言葉が一番身に染み入ってきます。特に語り部ガイドを通じて強く感じました。
現状の「防災」は「災害を想定して『被害を防ぐため』建造物を作りマニュアルを作るもの」ということが良くも悪くも理解できました。被害を防ぐためだけのものでは「想定外」のことには対応できません。もちろん、より想定を厳密にして想定外を想定内にしていくということも重要ですが、どれだけ厳密にしても想定外は起きる可能性があります。「防災」の建造物やマニュアルに頼り切りになってしまうと想定外には悲惨な結果が待っています。
「防ぐ」から「減らす」へ意識を変え、モノ(マニュアル)だけではなく人の行動から変えていくことが必要で、モノを信じ切るのではなく、いかに被害を減らすかを第一に考え、行動を変えていくことが必要だと感じました。
2.地元との交流
開催したイベント等では記録係としての役目多かったため、多くの時間を割くことはできませんでしたが、行く先々で皆さんのほうから話しかけてくださることもあって、お話しすることができました。
単なる「志援」のボランティアだけではなく、体験として「いもまき」や「わかめボランティア」の作業の中で色々教えていただく中で会話ができたりとそういったきっかけが沢山仕掛けられているのが非常に良かった。
たとえば、わかめをめかぶも含めて全体を見ることができる上に漁師さんでしかなかなか味わえない(新鮮でないと食べられない)ところを教えてもらえたり、そこからきっかけにお互いの会話をできたりと、非常に交流しやすい雰囲気を感じました。
ネットワーク宮城の活動全体を通して、特にガイドコースについては今後のコースづくり次第では、ボランティアの域を超えて、旅行ツアーのようにグリーンツーリズムとして一つの地域の事業にできる可能性を大いに秘めていると思う。
3.感想
今まで仙台にいながら、なかなか被災地を実際訪れる機会もなく被災地の現状を考えられる機会もありませんでした。単に表面的に被災地をまわること、支援すること、助けることだけでは得られない被災地と絆を結べるきっかけがちゃんと用意周到に練りこまれた活動で、今回はとっても良い機会でした。
巷でどこもかしこも復興、復興とは言っていても「復興とはどうなることが復興なのか?」というのは、深く考えていくと実を言えば分っていなかったということに気付きました。
実際に地域に分け入ってみないと、目に見えて、人が亡くなり、建物が壊れる以上に災害で失われるもというのがわからない。そこから建物だけを直すことだけが復興なのか、遺族を励ますことだけが復興なのか。その中には経済的にも人間関係(縁や絆)など計り知れないものが沢山失われている、その一端を見ることができました。
そして失われたものを元に戻すのが復興ではないのだと感じました。失ったところから、何かしらを新しく「創る」ことをしていかないといけないのではと。亡くなった人は生き返らないし、思い入れのあるモノは、失って新しいモノに替わっても思い入れの部分は戻ってきません。
地域に分け入って新しい絆を繋いでいくこと、まずはそれが復興の第一歩と感じました。
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