松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆若者参加の仕組みを考える(相模大野)

2015-03-08 | 1.研究活動

 サガジョ主催(区民会議共催)のフォーラムがあった。

 区民会議では、若者のまちづくり参加を検討している。第2期は、基本的考え方を整理し、第3期の現在は、参加の実践と仕組みづくりを行っている。

 若者のまちづくり参加をめぐっては、いくつかの取り組みを行っているが、そのひとつとして、本年度は、若者が地域の行事に参加するという試みを行っている。今回のフォーラムは、その総括になるもので、地域の受け入れ団体と実際に参加した学生たちが一堂に会して、その成果の確認し、さらに若者のまちづくりが進む仕組みを考えてみようというものである。

今回の目標は、①若者に期待されている役割を明確にするとともに、②若者がまちづくりに参加し、その力を存分に発揮できるルールを考えてみようというものである。

 今回も、今井邦人さんの進行で、ワールドカフェ方式で行った。最後の発表は、テーブルごとに、それぞれを回って、インタビューする方式となった。油断していたら、その役を私に振られたので、戸惑いながらも、楽しくやらせていただいた。考えてみると、最近は、今井さんとの仕事は、このインタビューパターンが多い。しかも、今井さんの注文は、少しずつ難易度が高くなっているような気がする。

 発表者は、どのグループも学生が行ったが、驚きかつ嬉しかったことがあった。私のゼミの3年生の発表が、抜群にうまかったからである。インタビューでは、私は、たくさんの変化球を投げるが、笑顔でそれを軽くいなしながら、かつ適切に答えるのである。

 今から1年前、ゼミに入ったころは、もじもじして、まともにプレゼンできなかった学生たちである。1年であっと驚く成長をしたのは、この1年、あちこちの地域に出かけ、地域で議論し、地域の人たちと一緒に活動することで、鍛えられたためである。「地域が若者を育てる」とよくいうが、まさにその通りである。

今回のフォーラムを終えて、次に進むべき方向性が明確になってきた。引き続いて、区民会議で検討すべきは
 ①目標は、若者参加が進むためのルールを提言することである。「南区若者参加コード」とでもいうものをつくることになる。
 ②この若者参加コードが作文だけにならないように、実質的に機能するために、裏付けとなる細則、仕組みが必要になる。あわせて、これをつめる作業が必要になる。
 ③この作業を中高年だけで考えていてもよいものはできない。若者と協働でつくっていくことになるだろう。
 ④同時に机上で考えていいものはできない。今年よりももっと多くの若者が地域のまつりや行事に参加するなかで、いわば体験しながらつくっていくべきである。
 ⑤そのためには、参加者を広げる工夫が必要になる。サガジョでいえば、他の学科、ゼミにも声をかけるシステム作りが必要になる。
 ⑥行政の財政等の支援も方向転換が必要だろう。薄くてもよいから、より広いものとしていくべきだろう。
 ⑦来年もほぼ同じ時期に、今回と同様なフォーラムを開くことになる。それを受けて、区民会議3期では南区若者参加コードを提言することになるのだろう。

 終了後、学生たちと、お茶を飲みに行った。相模大野駅そばのローヤルホスト。この時間ならば、すいているからである。フォーラム終了後も、心地よい余韻を楽しんだ。

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