本年度第2回目の協議会があった。
今回は管理不全空家制度ができて、特定空家との区別の問題が生じ、そのための基準作りがメインだった。例えば、屋根が波打っているくらいのときは、管理不全空家、それに対して朽ちて落ちかけているときは特定空家とするといった区別である。
これを柱や壁、門柱など建物関連のパーツごとに基準をつくっていく、むろん、こうした作業は、役所の職員と建築の専門家でなければできないので、その意見を聴きながら、まとめたものである。
内容が技術的で難しいので、私は、それを分かりやすく解きほぐすように質問したり、事務局の説明をリードするのが役割である。
始まる前に、月刊地方財務に書いた「小田原市の空き家対策」のコピーを配布して紹介した。「寄り添う空き家対策」である。
空き家問題の原因は、一様ではなく、他人からは空き家のように見えるが、その人の人生だったり、思い出だったりする。それゆえ、空き家にせざるを得なかった本人の思いに寄り添い、本人との信頼関係を構築しながら、本人自身が、空き家を解消しようという前向きな希望を作っていくことが、真の空き家対策である。
小田原市の空き家対策は、ひとことで言うと、誠実な対応で、まさに寄り添う空き家対策だと考えて、雑誌で紹介した。担当課長さんにも出張ってもらって、分かりやすく紹介したものである。
協議会は、市長もメンバーであるが、こうした地道な活動にはなかなか目がいかない時もあるので、この機会に、市長に認識してもらいたいという思いもあった。