日本経営協会の研修に参加した。日本経営協会(代々木)では、私は、毎年、3つの研修を担当している。そのいきさつは、長くなるので省略するが、この日は、そのひとう「コミュニティの活性化」をテーマに考えることになった。
地方分権によって、地域団体は大きく変革を迫られることになる。それまで、行政のシステムは、国-県-市という縦系列で行動していたが、実は地域団体は、この縦系列のさらに下にぶら下がっていた。国-県-市-地域団体という関係である。
ところが地方分権によって、行政の縦割りが解消され、国は国の仕事、県は県の仕事、市は市の仕事というようになると、地域団体も変容を迫られる。地域団体だけ、従来の縦割りのまま、市役所の担当課にぶら下がっているわけにはいかなったからである。行政組織の分権改革に合わせて、地域コミュニティの分権改革が問われるわけである。そこで、全国の自治体で、地域コミュニティのあり方をめぐって模索が続くことになる。
研修テーマの「コミュニティの活性化」は、決定打がないという点が難しいところである。成功事例もあるが、これもあっという間に、非成功事例になるし、成功事例をそのまま移入しても、多くは成功しない。
今回は、池田市の地域協議会とその予算システムを紹介してもらった。なるほどすごいものだった。たとえば、協議会のメンバーであるが、普通は団体代表を充て職的に集めるが、ここでは希望者の個人参加方式である。普通考えると、既存の団体からは強い反対を受けるだろうし、変な人が入ってきたらどうしようかと、行政も慎重になるので、そう簡単にはできるものではない。でも、池田市が始めたということは、池田市なりの事情と状況があってのことで、こうした条件を無視して、移入しても、形骸化するのがオチである。
結局は、コミュニティの活性化方策といっても妙手はなく、「自治にとって、コミュニティの存在が不可欠であること」、「それを心から信じていること」、「庁内や市民に対して簡潔に説明できるくらいに噛み砕いて身に付けていること」という基本から、積み上げないと、いくら技術や手法を勉強しても、役には立たないだろうというのが現時点でも私の認識である。
今回は、受講生3名がインフルエンザにかかって、急遽お休みということになった。結局、14名と、近来まれな少数の研修会となった。ただ、その分、受講生同士の交流という点では有利だったかもしれない。今回も初日の夕方5時から交流会をやったが、遅くまで話の輪が広がっていた。
地方分権によって、地域団体は大きく変革を迫られることになる。それまで、行政のシステムは、国-県-市という縦系列で行動していたが、実は地域団体は、この縦系列のさらに下にぶら下がっていた。国-県-市-地域団体という関係である。
ところが地方分権によって、行政の縦割りが解消され、国は国の仕事、県は県の仕事、市は市の仕事というようになると、地域団体も変容を迫られる。地域団体だけ、従来の縦割りのまま、市役所の担当課にぶら下がっているわけにはいかなったからである。行政組織の分権改革に合わせて、地域コミュニティの分権改革が問われるわけである。そこで、全国の自治体で、地域コミュニティのあり方をめぐって模索が続くことになる。
研修テーマの「コミュニティの活性化」は、決定打がないという点が難しいところである。成功事例もあるが、これもあっという間に、非成功事例になるし、成功事例をそのまま移入しても、多くは成功しない。
今回は、池田市の地域協議会とその予算システムを紹介してもらった。なるほどすごいものだった。たとえば、協議会のメンバーであるが、普通は団体代表を充て職的に集めるが、ここでは希望者の個人参加方式である。普通考えると、既存の団体からは強い反対を受けるだろうし、変な人が入ってきたらどうしようかと、行政も慎重になるので、そう簡単にはできるものではない。でも、池田市が始めたということは、池田市なりの事情と状況があってのことで、こうした条件を無視して、移入しても、形骸化するのがオチである。
結局は、コミュニティの活性化方策といっても妙手はなく、「自治にとって、コミュニティの存在が不可欠であること」、「それを心から信じていること」、「庁内や市民に対して簡潔に説明できるくらいに噛み砕いて身に付けていること」という基本から、積み上げないと、いくら技術や手法を勉強しても、役には立たないだろうというのが現時点でも私の認識である。
今回は、受講生3名がインフルエンザにかかって、急遽お休みということになった。結局、14名と、近来まれな少数の研修会となった。ただ、その分、受講生同士の交流という点では有利だったかもしれない。今回も初日の夕方5時から交流会をやったが、遅くまで話の輪が広がっていた。