カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

心が喜ぶ贈り物

2011年02月14日 | Soliloquy

贈られた時、頭ではなくて心が喜ぶ贈り物。

ボディーブローみたいにジワジワ効いて、いつまでも心に残るね。

時々取り出すたびに、心を暖かく幸せに包んでくれる宝物になる。

 

私の特技は忘れる事。

『あなたは芸人的な生き方の女性だね』以前そんなことを言われた。

そのこころは・・・

今を生きる事に夢中で過去を振り返らないひと、だって

悪い事を忘れるだけならいいけれど、いい事も同じように忘れてしまうので困る。

せっかくプレゼントをもらったり、

素敵なレストランに連れて行って貰ったりしても忘れてしまう。

『ねえ、あのレストラン素敵だね、いつか行こうね』

『う~ん、以前連れて行って、凄く喜んでたじゃない。忘れたんだ。』

こんな感じ

言い訳をさせてもらえば、何もかも忘れてしまう訳ではないの。

あまり人が気にも留めないことに限ってずっと覚えている。

その時漂っていた香りとか、相手の着ていたシャツの模様とか、

テーブルの花とか、音楽とか。。。なんだかどうでもいい事ばかりかな?

そういう事はいつまで経っても覚えていて、

「あのシャツ似合ってたよね」などと突然言い出して相手を戸惑わせたりする。

何年も前のある日の夕方、電話がかかって来た。

『夕焼けが凄く奇麗だよ!外に出て見てごらん』

そのころはアパートに住んでいて、窓がコートヤードに面していたから、

外に出ないと空を見渡すことは出来なかった。

慌てて電話を持ったまま外に出たら、燃えるような夕焼けが空を染めていた。

クラクションが鳴って振り向いたら、電話の主が手を振っていた。

今の一瞬を私と分かち合いたいと思ってくれる人が傍に居る。

忘れるのが得意な私だけれど、この贈り物はずっと忘れないよ。

 



Happy Valentaine's Day


 



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