子供を連れている母親を街で見かけると多くの母親は怒っている。たいへんに不機嫌な様子で「xxちゃん、そっち行っちゃだめよ」等と言いながら子供を追っている。どこでも見かけるとっても普通の母親である。
アメリカ人はベビーフードで育つから舌の感覚が鈍くて大人になっても美味しいものを知らないなんて言われる。赤ちゃんの時からジャンクフードで育つから大人になってもジャンクフードで済ます事ができるのだろうか。実際のところ、本当はどうなのだろう。
日本人の場合は「だめよ」って育てられるから大人になってもあまり積極的じゃないのかもしれない。日本はお上(かみ)頼り、お上頼みの国だと昔から言われている。大多数のサラリーマンは働く時間や休日、それに仕事内容だって自分で決めていない。払った年金をドブに捨てられても暴動も起さない。政府が勝手に作った多額の借金を背負わされても何も言わない。
お隣の台湾では人が親切でにこやかな印象を受けるのに交通に関してはひどい。あの国に長くいて死ぬとすれば絶対に交通事故によってだと確信している。
それに対して日本人はとても運転マナーが良いと思う。これを日本人は日本人の美点だと思っているのだが、私は全然そうは思わない。ただの「だめよ」制御の結果だと思えるからだ。
歴史教科書問題でよく「自虐史観」と言う言葉が使われるが、自虐的なのは歴史認識の上においてばかりではない。生活全体において自虐的だ。
交通ルールに関してはそれを守ることが快適だから守るのではなくて「守らなくてはならないから守る」だけだ。抑圧的な思考がそうさせているだけで積極的に自ら信じてやっているのではないのだ。母親がいなくなっても「だめよ」って言葉を心にしまって生きているのかもしれない。
対してアメリカはちょっと違う、日本人から見たら面白い子供の育て方をするらしい。
スパイダーマンと言う映画がある。この映画の目的は責任ある「かっこいい」生き方を子供たちに示す事だ。子供たちにヒーローになりなさいと。
日本の学校では一日の終わりに反省会をして悪かった点を自覚するが、アメリカのボーイスカウトは一日の最後に今日のヒーローを決めるそうだ。「今日ジョージちゃんは困っていたフセインちゃんを助けたからヒーローね」って。
日本では「今日純一郎ちゃんは廊下を走らなかったから良い子ね。」つまりダメじゃないかったから良い子なので、誉め方もネガティブだ。これじゃ対象の本質的なところを全然誉めてない。
日本人は「だめよ」で、アメリカでは「かっこいい」で子育てすると言う違いがあるようだ。
そう言えば、日本では反省は猿でもする。
日本人は猿並みなのか。なるほど。
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orang-u
ばっち
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