オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

イチロー ぼくの歩んだ道~特別対談「大リーグの10年」with糸井重里~

2011-01-29 | その他
昨夜は1月1日にNHK-BSで放送されたイチローの特別対談の再放送を観ました。
放送内容は以下の通り(番組HPより)。

【転載開始】
「小さなことのつみ重ねこそ、遥か遠くまでたどり着くただ一つの道」。
2001年の大リーグデビューから10年の節目を迎えたイチロー選手。
世界最高峰の舞台で数々の記録を打ち立て、今や人気絶頂のスーパースターとなった。
しかし輝かしい実績の裏には、時に想像を絶する困難とぶつかり、悩み苦しみ、考え続けた“人間”鈴木一朗の姿がある。
番組ではコピーライター・糸井重里氏がイチロー選手とじっくりと対談。今だから語れる胸の内や、ユニークな考え方の秘密に迫っていく。
2部構成の第1部では、「大リーグの10年」をテーマに、この10年間でイチロー選手が体験したこと、考えたことについて、縦横無尽に語り合う。
また第2部では、「歩み続ける力」をテーマに、彼を支えるパワーの源から、人生論に至るまで、時に熱いトークを展開する。
果たしてどんな言葉が飛び出すのか?元日のニッポンに贈る、光輝く言葉のキャッチボール!


【転載終了】

ということで、少しレポなど・・。

まず対談初っ端から飛び出した「理想の死に方」の話。
「ネコみたいに死にたい」というイチローの話は興味深かったですね。
「死に顔を見られたくない」という彼なりの美学。
誰よりも「見られる」意識の強さから来てるかもしれないという、糸井さんとイチローの洞察が興味深かったです。

イチローほど「自分の立場や役割」を知ってる人はなかなかいないと思います。
どんなに極限の場面でも「自我」を出さない。
「敵の目」「観客の目」を意識して、ある意味において「演技」ができるイチローをあらためてスゴイと思いました。

それを率直に話してくれた、WBC決勝の韓国戦でのあのタイムリーヒットの話。
イチローの言うところの「生涯で最も恐怖を感じた打席」。
打席に向かうまで、打席に立ってから、ファールを続けてる時の感覚、そしてヒットを打ってから走塁中の気持ち、何故ガッツポーズを出さなかったか。
その時の心の動きをあからさまに話す彼の自己観察力にはまたまた感心。
これほどまでに自分を客観視して、なおかつ自分の衝動や感情に溺れることのないイチローの強さをまた垣間見た気がします。

野球以外の話も楽しかった。
「プロポーズは昼間に」とか「大事な決断は、寝ずに考えて決めるんじゃなくしっかり寝て考えてから決める」とか。
同い年の友だちが「最近お腹が出てきた」と言ったことから、まだ自分はお腹は出てないけど腹筋を始めた話だとか。
オンシーズンには野球の夢ばかり見るけど、オフシーズンには野球の夢を一切見なくなることだとか。

イチローの口を通して語られる野球はまるで芸術のよう。
もはや彼の生き方そのものが芸術であり、芸術作品そのもの。
だからこそ、その「死に顔」を見せられないんでしょうね。

当たり前のことを当たり前に続けることの価値と強さ。
記録のためではなく、野球そのもので結果を出すために、いい野球をするために日々の努力を欠かさないイチロー。
そして野球界の先人たちや亡くなった人たちへの敬意も欠かさない。
唯一無二、日本の宝のような人だと思いました。

イチローに与えられた課題に比べれば、自分の課題なんて軽い、軽い。
イチローの話を聞くといつも、そういう意味での元気をもらえます。

さ、私も頑張ろう!!
いい音楽のために。




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