迷子の雪虫を見ました

昨日　今日と雪虫を見ました。
場所は・・・。昨日は家の庭、今日は大通公園。
どちらも迷子の雪虫ですね。

北海道で雪虫というと多くはトドノネオオワタムシのことをいいます。他にも綿毛の生えたアブラムシ科の昆虫はそう呼ぶみたいですけれど・・・。

この雪虫、実は見ることのできる場所がこの時期限られています。
トドマツとヤチダモの間で見られます。彼女たち（全部♀です）はトドマツの根で育って、ヤチダモに向かうのです。その途中の移動をわれわれ人間が見ているわけです。
そのヤチダモで２匹のオスと数匹のメスを産みます。そのオスとメスが交尾して新しい命を宿し、春にはその命が誕生します。
ただ、札幌の場合　ヤチダモに向かうはずが　札幌の木であるライラックに向かって飛び、春に向け新しい命を宿すわけですが、ライラックは春の雪虫には栄養不足なのか全滅してしまいます。少し悲しいですね。

我が家の近くの家にはライラックがたくさん植えられています。そして大通公園にも・・・。今日出会った雪虫も何とかヤチダモにたどり着いてほしいと思います。

ちなみにヤチダモはモクセイ科の木で仲間には野球バットの材料になるアオダモがあります。（蛇足でしたか？）