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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1055

2024-03-31 20:26:42 | 日記
「これは……」
「世界の対象が私達にも広がって?」
 
 自分たちの攻撃がまったくの無意味にされて、扉から出てる化け物はその姿を現すたび完全回復を出来る……ということが判明した。それもただの回復ではない。完全回復だ。つまりは……だ。こいつを倒すにはちまちまと攻撃を当てていくことではなし得ないということだ。
 
 一撃だ。一撃で消し炭にしないと、この化け物を倒す術は無い。けどそれはかなり難しい。なにせ基本的にエネルギーだけを見ても、自分やアイよりもこの化け物は多い。
 そうなると基本的にまともにダメージを通すことさえ難しくなる。それでもなんとかかんとか通して来たのに……それらはある一定のダメージを超えると奴自身が消えることを選択して、そして現れる。
 
 そうなると全ては一切合切もとに戻ってる。世界の法則やら、そのエネルギーはどこから持ってきたのか? とか色々と言いたいことはある。でもそういう仕様で存在してるとここは納得するしかない。アイによると、この怪物はそういう存在……らしいし。時空間に干渉しうる存在……それがこの存在らしい。
 
 だからこそ、そこら辺をきっと歪めてるんだろう。理不尽……その一言に尽きるが、それを言ったところでどうしようもないんだ。そして復活したこの化け物は怒りとか屈辱とかはそのままあるらしい。
 だから一気に決めにきた。あの黒い光線……それをいくつも一斉に形成してる。流石にこれはまずい。撃たれる前にどうにかしないと。けど流石に多すぎる。アイの方もエネルギーが……そんなときだった。
 
 自分たちに流れてくる力。それはもともとの自分たちのエネルギーではない。つまりはG-01殿のエネルギーとは別の……そうこれは……
 
「この世界のちか――ぐっ!?」
「ちょくせつ……はまずいですね」
 
 自分もそうだけど、アイも苦しそうにしてる。これは凄いことだろう。かなりのエネルギーが流れ込んできてるんだ。自分たちのようなこのセカイの外の存在に……だ。けどだからこそ……こまった。
 
 どういことか? なにせ世界のエネルギーとは世界によって違いがある。大体は大きく片手くらいの数には分類できるということだ。そしてもっとほそぼそとした違いがある。
 そしてG-01殿の力を受け取って普段は動いてる自分たちは、この世界の力は異物である。まあ自分はノアがいるから、このセカイの力を受け入れる事ができるようにはなってる。
 今急ピッチでノアに変換をしてもらってる。けどアイは? アイはそんな機能ないはずだ。だからこそ、余計に苦しそう。
 
「上等です……」
 
 倒れてる場合ではないからだろう。アイは苦しげな顔をしつつ、なんとか前を見据える。こっちも負けてはられない。なにせ自分はまだ力にできる。前に出よう。少なくともこの攻撃は自分が引き受ける!! その思いでいた。


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