奈良r28は、室生と高見山をつなぐショートカット県道だ.国道は交通量が多いので、もっぱらこの道を使って室生と高見山間を行き来している.スギやひのきが林立していて、日中でも薄暗いのが特徴だ.
真夏のこの時期は、背丈の高い樹木が日光を遮断してくれるし、ひんやりとした風が吹き抜けていて、わたしにとっては人馬共にクールダウンできる貴重な峠道でもある.道幅狭く、ウェットだけど、路面状態はそこまで悪くない.
室生側から九十九折れを一気に登っていくと、あっという間の内に染谷峠にたどり着く.峠は東吉野村と宇陀市の境界となっているが、視界はほとんど開けない.標識がなければ、ここが峠だと気付かないほど地味な感じだ.
峠から南側、東吉野村方面は北側と違って、徐々に高度を下げながらストレートに近い道なりが長く続く.このストレートを颯爽と駆け抜けていくと、スギやヒノキの香ばしい匂いがヘルメットの中を通り抜けていく.
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