今年も七里御浜海岸の夕景を撮る季節がやってきた.自分で意識しているわけではないけど,冬になると土日の一泊ツーリングの終着地点は熊野になることが多い.冬の海岸には熱心な釣り人が数人いる程度で,世界遺産とは思えないほど静まり返っている.
七里御浜海岸の夕景を見るには夏は暑すぎるし,秋は人出が多いので結局,無意識的に冬の訪問になってしまうのかもしれない.それに冬の七里御浜海岸はそれほど寒くないのもありがたい.
七里御浜海岸は砂礫海岸なので,歩くとジョリジョリと大きな丸いしが音を立てて足元に沈んでいく.この海岸に腰を下ろしてみると,案外収まりがよくて,美しいグラデーションに染まる空と熊野灘を風景を飽きることなく眺めてしまう.
上空には山の巣に戻っていく鳥たちが,黒い線のようになってたくさん飛び去って行く.カラスもいれば,トンビもいるようだ.さて,わたしも暗くなってしまう前に今宵の宿へ向かうことにしよう.
身支度などをして,少々まごついていると,上空には闇夜に月が輝いていた.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます