オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

南紀の山越え ④

2020年02月27日 | くねくね道


 r43の狭小区間を走り抜けるも,その先に続く道も県道ではなく険道であった.ただし,狭小区間以外はそれほど荒れておらず,次なる和歌山県r45を目指して,少しピッチをあげて走ることにした.



 無事にr45との分岐点へと辿り着き,r43に別れを告げて,r45へとスイッチした.この辺りは,標識によると,那智勝浦町の樫原(かしわら)というところだ.集落があって,所々に廃屋と共に民家が立っていた.



 r45もr43に劣らないほど,県道らしからぬ道が続いている.この日向と日陰による明暗のコントラストと狭い道のセットは,ルートフォーティシリーズのスタンダートであるようだ.



 同じ景観の連続で少し疲れてきたので,県道脇にオートバイを停めて,休憩することにした.二月だというのに,新緑の季節のように青々とした若葉が生い茂っていた.そして,気づけば,早朝の寒さが嘘のように,辺りは暖かであった.



 休憩後,走り出すと道は次第に荒れ始めてきた.r45は去年もそうだったが,道路の舗装が剥がれ始めており,砂利道のような悪路となっている.r45の悪路とr43の狭路によるワンツーパンチは,心身共にライダーを疲弊させるのだった.



 道中,野犬に威嚇されるというアクシデントもあったけれど,r45とr44の分岐点へと向かって,悪路をやりくりしながら,北上を続けるのだった.


コメントを投稿