朝7時の天気予報では、9~10時頃に雨となっている。今日は大阪城公園は止めようとTVを見ながら横になっていると、窓の外がやけに明るい。
太陽の陽ざしが輝いている。パソコンで天気予報を確認すると、晴れに変わっている。雨は午後から。急いで出かける用意。
ささっとショートコースを回って青屋門から出ると、コンビニの裏に、ひょうひょうYさん、さかなやさん、ダンディーHさん、赤帽さんなど鳥友数人が集まっている。
雑談している内に一人帰り二人帰り、さかなやさんと二人残った。缶ビールを飲んでいると雨粒がぽつぽつ落ちてきたので帰ることに。
どんどん雨脚が強くなり全身ずぶ濡れ。自転車のさかなやさんも濡れたのでは。
・シジュウカラ 5羽 大阪城公園駅前、音楽堂西側上、梅林
・カワウ 4羽 南外堀
・ヒドリガモ 1羽 内堀越夏中。同じ場所にアオサギ、雑種アヒル、雑種カモも。
・ツバメ 2羽 北外堀上空飛翔
・その他 キジバト、ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ
「ファーストペンギン」 という言葉がある。最初に海に飛び込むペンギンのこと。天敵がいるかも知れないが最初に飛び込む。勇気のあるペンギンだ。
リスクも大きいが、たくさんの獲物にありつける可能性がある。びびり性の私はだめ。2番目も3番目もだめ。その他大勢の中に混じって、そっと海に入る情けないペンギンだ。
ところでペンギンの名前の由来をご存知だろうか。もともと北半球に生息していたオオウミガラスが、現在のペンギンに非常によく似た鳥で、ペンギンと呼ばれていた。(諸説あり)
オオウミガラスは乱獲され激減した。絶滅の危機が叫ばれるようになると、逆に希少価値で高額取引されるようになった。
ハンターたちにとって魅力的な獲物となり、わずかに残ったものを探し回って狩った。
1844年アイスランド沖のエルディ島で2羽のオオウミガラスが抱卵中だった。そこに上陸してきたヨン・ブランズソンとシガラー・イスルフソンの二人がそれを見つけ殺してしまった。最後の2羽だった。
この日1844年6月3日 地球上からオオウミガラスが絶滅した。
・「最後の1羽 オオウミガラス絶滅物語」 アラン・エッカート著 浦本昌紀・大堀聰訳 平凡社
・「ペンギンはなぜ飛ぶことをやめたのか」 田代和治著 実業之日本社
前者の本のエピローグにこうある。
「芸術作品の美と本質は、たとえその最初の物質的表現がついえ去ったとしても、もう一度思い浮かべることができるかもしれないし、消え失せてしまったハーモーニーであってもふたたび作曲者の心にひらめくかもしれない。
しかし、一つの生き物の最後の個体が息をひきとってしまえば、このような生き物がもう一度生まれてくるには、もう一つの宇宙ともう一つの地球が生成発展しなければならないのだ」
■■ササゴイ(1995.8.13 城南地区人工川)
これまで68回仕事を変わったとニッカボッカ姿の男が話かけてきた。秋田県の出身で、全国を転々としたが大阪が一番暮らしやすい。こんな格好をしていても誰も気にしない。東京なら変な目で見られるから。
鳶の収入はいいが、歳を取ると危険なのでそろそろ土方に変わろうと思っている。これまで知り合いが何人も足場から落ちて死んだ。歳を取るととっさの判断が遅れる。
人恋しくて誰かと話がしたいといった感じで、その男は問わず語りに話を続ける。
時々大阪城公園にやってきて、自転車で回るのが楽しみ。特にこの人工川の付近が気に入って座りこんで故郷を思い出すそうだ。
男の故郷はどのような山河が広がっているのだろうか。心の中にある風景はどんなだろうか。
緑が心を安らかにしてくれる。心を豊かにしてくれるのは自然。水や青空や落ち葉など、当り前の自然が普通にあり、その中で普通に暮らすことが人の幸せだろう。人工川を前にした男の安らぎに、私も入りたいと願った。先ほどからササゴイがじっと動かず水面を見つめる。
太陽の陽ざしが輝いている。パソコンで天気予報を確認すると、晴れに変わっている。雨は午後から。急いで出かける用意。
ささっとショートコースを回って青屋門から出ると、コンビニの裏に、ひょうひょうYさん、さかなやさん、ダンディーHさん、赤帽さんなど鳥友数人が集まっている。
雑談している内に一人帰り二人帰り、さかなやさんと二人残った。缶ビールを飲んでいると雨粒がぽつぽつ落ちてきたので帰ることに。
どんどん雨脚が強くなり全身ずぶ濡れ。自転車のさかなやさんも濡れたのでは。
・シジュウカラ 5羽 大阪城公園駅前、音楽堂西側上、梅林
・カワウ 4羽 南外堀
・ヒドリガモ 1羽 内堀越夏中。同じ場所にアオサギ、雑種アヒル、雑種カモも。
・ツバメ 2羽 北外堀上空飛翔
・その他 キジバト、ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ
「ファーストペンギン」 という言葉がある。最初に海に飛び込むペンギンのこと。天敵がいるかも知れないが最初に飛び込む。勇気のあるペンギンだ。
リスクも大きいが、たくさんの獲物にありつける可能性がある。びびり性の私はだめ。2番目も3番目もだめ。その他大勢の中に混じって、そっと海に入る情けないペンギンだ。
ところでペンギンの名前の由来をご存知だろうか。もともと北半球に生息していたオオウミガラスが、現在のペンギンに非常によく似た鳥で、ペンギンと呼ばれていた。(諸説あり)
オオウミガラスは乱獲され激減した。絶滅の危機が叫ばれるようになると、逆に希少価値で高額取引されるようになった。
ハンターたちにとって魅力的な獲物となり、わずかに残ったものを探し回って狩った。
1844年アイスランド沖のエルディ島で2羽のオオウミガラスが抱卵中だった。そこに上陸してきたヨン・ブランズソンとシガラー・イスルフソンの二人がそれを見つけ殺してしまった。最後の2羽だった。
この日1844年6月3日 地球上からオオウミガラスが絶滅した。
・「最後の1羽 オオウミガラス絶滅物語」 アラン・エッカート著 浦本昌紀・大堀聰訳 平凡社
・「ペンギンはなぜ飛ぶことをやめたのか」 田代和治著 実業之日本社
前者の本のエピローグにこうある。
「芸術作品の美と本質は、たとえその最初の物質的表現がついえ去ったとしても、もう一度思い浮かべることができるかもしれないし、消え失せてしまったハーモーニーであってもふたたび作曲者の心にひらめくかもしれない。
しかし、一つの生き物の最後の個体が息をひきとってしまえば、このような生き物がもう一度生まれてくるには、もう一つの宇宙ともう一つの地球が生成発展しなければならないのだ」
■■ササゴイ(1995.8.13 城南地区人工川)
これまで68回仕事を変わったとニッカボッカ姿の男が話かけてきた。秋田県の出身で、全国を転々としたが大阪が一番暮らしやすい。こんな格好をしていても誰も気にしない。東京なら変な目で見られるから。
鳶の収入はいいが、歳を取ると危険なのでそろそろ土方に変わろうと思っている。これまで知り合いが何人も足場から落ちて死んだ。歳を取るととっさの判断が遅れる。
人恋しくて誰かと話がしたいといった感じで、その男は問わず語りに話を続ける。
時々大阪城公園にやってきて、自転車で回るのが楽しみ。特にこの人工川の付近が気に入って座りこんで故郷を思い出すそうだ。
男の故郷はどのような山河が広がっているのだろうか。心の中にある風景はどんなだろうか。
緑が心を安らかにしてくれる。心を豊かにしてくれるのは自然。水や青空や落ち葉など、当り前の自然が普通にあり、その中で普通に暮らすことが人の幸せだろう。人工川を前にした男の安らぎに、私も入りたいと願った。先ほどからササゴイがじっと動かず水面を見つめる。