大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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ユリカモメ ようやく飛来! 2021.12.10

2021年12月10日 | Weblog
 12月と言うのに暖かい。着込んでいくと軽く汗をかく。
 相変わらず鳥は少ないが季節は進む。今朝はカモが少ない、理由は分からない。1億数千年前から地球で生きてきた「鳥」の事を、僅か数百年前に現れたヒトが分かるはずがない。

 東外堀でミコアイサ♀型を見つける。対岸の梅林側でかなりの距離。ミコアイサの♀型は♂♀など識別に悩む。とりあえずシャープに撮影して後から判断することに。

 山男Tさんからユリカモメを見たと電話あり。梅林にいる時、東外堀~梅林~北外堀の上空を飛翔する1羽を観察。こいつか!
 やっと来た、ようやく来たユリカモメ。大変遅かった今期初記録。

 鶴見緑地のトモエガモ 「喜&寿の野鳥観察」 のブログでいつも動向を追っていた。
 11月の下旬から各部に変化が見られ、顔には巴模様の緑も出て徐々に♂トモエガモらしく換羽が進んでいる。1羽を追いかけて細かい換羽の進行状況の観察はどんな図鑑でも見られない。素晴らしい記録だ。

 大阪城公園で時々見られたあの地味なトモエが、お正月を前に粋な巴模様に変えてきたようだ。そろそろ出かける時期になった。

 ところが12/6に別の♂♀ペアがやってきて計3羽。これは素晴らしい。それも一緒に観察できると喜んでいると翌日には見られない。やってきた♂♀ペアと一緒に飛去したらしい。

 しまった。あーあ! またまた見逃した。しかし今回は 「喜&寿の野鳥観察」 のブログで日々変化する様子が見られたので感謝している。本心を言えばこのような換羽の変化を自分の手で観察記録したかった。

・オカヨシガモ 8羽 南外堀、内堀、北外堀
・ヨシガモ 3羽 内堀
・ヒドリガモ 71羽 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
・マガモ 2羽 東外堀
・カルガモ 5羽 東外堀、内堀
・ハシビロガモ 39羽 東外堀、内堀、北外堀
・コガモ 7羽 南外堀、西外堀
・ホシハジロ 47 西外堀、内堀、北外堀
・キンクロハジロ 59 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
・オオバン 62 すべての堀
・カワウ 137羽 120±の群れが第二寝屋川を下流へ
・ミコアイサ 1羽 東外堀
・シロハラ 5羽 みどりのリズムほか
・アオバト 1羽 市民の森
・アオジ 4羽 音楽堂西側上、空堀ほか
・シジュウカラ 4羽 
・カイツブリ 2羽 南外堀
・ハクセキレイ 6羽 城南地区ほか
・モズ 2羽 人工川、梅林
・ウグイス 4羽 豊国神社裏、空堀ほか
・アオサギ 4羽 内堀、北外堀
・オオタカ 1羽 成鳥飛騨の森上空飛翔
・ハイタカ 1羽 梅林上空飛翔
・ユリカモメ 1羽 東外堀、梅林、北外堀上空飛翔
・ジョウビタキ 5羽 修道館裏、豊国神社東、梅林ほか
・メジロ 8羽 各所

■■ニシオジロビタキ(1996.11.16 天守閣東側配水池)
 ヒガラを見つけたとき横の枝からキビタキ♀のイメージの鳥が天守閣東配水池方向に飛ぶのが見えた。この時期まで残っていたのは珍しいとの思いが頭の片隅をかすめただけで、意識はヒガラ撮影の事で一杯だった。カメラを取りに戻るかどうか?・・・。飛び去った鳥を詳しく見ようとの思いは起こらなかった。
 しかしヒガラは南の方向へ内堀を超えて一気に飛び去った。行き先を探すのは難しいと思われる。葛藤から解放されたと同時に落胆もする不思議な感情。
 飛び去ったことで心の緊張が一気に解けた。その瞬間頭に浮かんだのが先に飛び去った鳥がキビタキではおかしいという直感。
 なんとオジロビタキが頭の中に。5年ほど前に兵庫県で見たオジロビタキの印象が一気に蘇った。まさしく第六感。頭ではそんな事はないとはっきりしている。でもそれが認められない。
 ともかく飛び去った天守閣東配水池に駆け付けるとフェンスの有刺鉄線にとまる鳥がすぐに見つかった。もちろん確認するポイントは黒い尾に白い斑。
 双眼鏡の中でそれが確認できた後は気が動転して今もはっきり覚えていない。ただ走った。ひたすら走った。神は信じていないがこの時は「戻るまでいてくれ!」と祈りながら走った。
 これまで大阪府で見られた記録は1度だけ。こんな珍鳥と自分のフィールドで出合った。驚きは想像を超えた。これほど感動することは人生の中でそう多くないだろう。
 
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