写真㊤:名古屋城・金のシャチホコ ←画像元
「覚(おぼ)わる」…共通語か名古屋弁か?
「覚(おぼ)わる」は、名古屋や岐阜で日常よく使われる言葉だ。これについて、面白い話がある。
今月20日の東京新聞(中日新聞東京本社発行)のコラム『筆洗』で郡上踊りを紹介していた。そこでは、「(岐阜県の郡上踊りの)振りはいずれも簡単で、見ているうちにすぐ“覚わり”」と記述されていた。
この“覚わり”に関して、“覚わり”がわからない。方言ではないかとの問い合わせが殺到したそうだ。21日付けの『筆洗』は早速弁明に追われている。
調べてみた。地元では、圧倒的に方言説を採るものが多い。
なごやことば辞典 味噌煮込みうどん
名古屋弁辞典 名古屋コーチンえびふりゃー名古屋弁辞典
「覚(おぼ)わる」…共通語か名古屋弁か?
「覚(おぼ)わる」は、名古屋や岐阜で日常よく使われる言葉だ。これについて、面白い話がある。
今月20日の東京新聞(中日新聞東京本社発行)のコラム『筆洗』で郡上踊りを紹介していた。そこでは、「(岐阜県の郡上踊りの)振りはいずれも簡単で、見ているうちにすぐ“覚わり”」と記述されていた。
この“覚わり”に関して、“覚わり”がわからない。方言ではないかとの問い合わせが殺到したそうだ。21日付けの『筆洗』は早速弁明に追われている。
調べてみた。地元では、圧倒的に方言説を採るものが多い。
なごやことば辞典 味噌煮込みうどん
名古屋弁辞典 名古屋コーチン
えびふりゃー名古屋弁辞典
名古屋みゃーみゃー通信名古屋の少年はこうして名古屋弁を失う
2003年11月の湾岸日記 ういろう
しかし専門家の意見は異なるようだ。21日付け『筆洗』から紹介してみる。
▼踊り見物をしていて、地元の人から踊りの輪に入るよう勧められたとき、耳にした言葉でした。岐阜、名古屋では日常語としてよく使われますが、方言ではなく共通語です。
▼『日本国語大辞典』(小学館)には「おぼわる(おぼはる)【覚】他動詞ラ行五段活用」として「技術などを学んで体得する」の意とあります。
用例として松原岩五郎著『最暗黒の東京』(1893年)の「日ならずして其(その)呼吸も覚(オボ)はり、後には番頭々々と尊称さるる」を引く。松原は鳥取県出身。
▼国立国語研究所の吉岡泰夫上席研究員は「文語の書き言葉として使われた以上、方言というよりは可能動詞に分類される古語」とみる。
京助氏、春彦氏の日本語学を受け継ぐ金田一秀穂杏林大学教授も「教わる、具(そな)わると同じく“わる”に自然に身につく意味が含まれる”無意志”の言葉では」という。
▼作家の清水義範さんは「笑説大名古屋辞典」(角川文庫)で“覚わる”を「小説の中に書いて大恥をかいた」と紹介、名古屋語説に立つが、かつて職人の世界で日常語として使われた古語が、ものづくりを尊重する名古屋で生き残ったとみるのも面白い。
本稿とは無関係ですが…★名古屋名物
05.07.21
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しかし専門家の意見は異なるようだ。21日付け『筆洗』から紹介してみる。
本稿とは無関係ですが…★名古屋名物
05.07.21
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