(読売新聞)
朝もやに煙る合掌造り集落を包んだ放水銃の水煙(岐阜県白川村で)【読売新聞】 【記事全文】
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世界遺産を守ることに反対する人は、まずいないだろう。でもそこにひとつの錯覚がある。
世界遺産は世界中の人々の財産だ。この位置づけが‘ややもすると’怪しくなり、時には勘違いを起こす。地元の意識の問題だ。
具体的に言えば、あくまでも最も重要なのは世界遺産の存在とそれを守るということだ。
世界遺産を多くの人々に見せるということは、大事なことだが、副次的な位置づけであるべきだ。
残念ながら、地元の姿勢に世界遺産を商売にする意図があまりにも露骨に窺える場合が多いということだ。
これでは、世界遺産に胡座(あぐら)をかいていると言われても仕方あるまい。
世界遺産を守るには、多大な経費もかかるだろう。また遺産の存在する地域には、過疎地が多いということもあろう。生計を立てるにも、他に適当な産業とてないという現状もあるだろう。
だがしかし、それでも本末転倒は悲しい。
守れ世界遺産、合掌の里「白川郷」覆う水のカーテン(読売新聞) - goo ニュース
06.11.06