大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

黒の中に色を描く(既刊絵本の紹介)

2014年05月24日 | 絵本の仕事
みなさま おはようございます♪

きょうも、2007年刊の、北川チハルさん文章の絵童話
『わたしのすきなおとうさん』文研出版のご紹介です。

この絵は、いちばん思い入れのあるものです。
主人公のことみちゃんが、ぬいぐるみの「やんた」と夢で電車に乗っています。
自分の子どもの頃に考えていたイメージとぴったりあったのだと思います。
黒い中に見えるさまざまな色彩は、父が夜、遠くのネオンを見ながら
教えてくれた景色に似ていました。

この絵童話ができたあと、北川さんに神戸でのイベントにさそっていただき、
高速バスでひさしぶりに神戸へ行きました。
カフェを開いた友人のお店に寄り、まずは関西弁にひたり(^^)、
京都の山の中にある北川さんのお宅に泊めていただき、
写真で主人公のモデルになってくれた北川さんのお嬢さんたちとはじめてお会いし、
たのしく過ごさせていただきました。
私は『細雪』で関西にとても憧れていたので、帰る前に編集のHさんに神戸を案内してもらい、
西村珈琲店や元町中華街につれていっていただきました。
帰りの高速バスの中から、六甲に観覧車(だったと思いますが…)が見えました。
この絵の雰囲気のようで、みなさんの思い出とともに、心に残ったのです。