脳腫瘍で5/30に9歳で亡くなった猫「ノア」の、5か月の闘病記のつづきです。
最後の1か月となりました。「ノア日記」を見ながら思い出して書いていますので、どのくらいになるかわからないのですが、闘病記はあと4回くらいと思います。
※これまでの記録は、「2021.5猫の闘病記」のカテゴリーにまとめています。
☆2021年5月1日、目を開けずに、ウォーウォーと鳴く日が続いています。
夕方、電子ピアノと窓のすきまで、3日ぶりにおしっこをしていました。せまい、人に見つからない場所が安心するようです。その後、猫トイレに座らせてみたら、5日ぶりにうんこもしてくれました。体のバランスがとれず、後ろ足で立ち上がって、のけぞって倒れそうになりました。
寝ている時間が増えてきました。じっと座って、とつぜん、がたっと倒れて、すぐに起きることも。あまりちゃんと睡眠がとられていないのかも、と思いました。
ピアノのコードにからまったり(よけておいたつもりでも、ちょっとした部分にからまる)、ミシンと壁の間にはさまったり(ミシン台の足と壁の間に、バスタオルをはさんで対処)。薬とごはんは、シリンジのおかげで前よりもスムーズになりました。
☆5月2日、久しぶりによだれを出して、軽い発作。そのあとはひたすら前進状態に。
☆5月3日、朝、軽い発作のあと、舌をつきだしたままになってしまいました。呼吸が速く、じっとしています。寝かせても、体がこわばって、ちゃんと伏せられません。「お座り状態」で一晩過ごしました。
☆5月4日、前日と同じ姿勢でいます。呼吸が速く、寝かせても、寝る姿勢になれず、起き上がってしまいます。
夜は少し落ち着き、プラスチックの猫ベッドにヒーターを入れて寝かせたところ、アゴをふちに乗せて寝ていました。
☆5月5日、前日2日間の危機は脱しました。床にぺたっと伏せられます。シリンジで、流動食を小分けにして与えました。午後にはスピー、といびきをかいて寝ていて、ほっとしました。
☆5月6日、落ち着いてきました。さわるとウーウーいいますが、うなっているというより、話しているのかも?と、こちらからも話しかけました。困ったのは、おしっことうんこを5日していないことです。病院がお休みなので、明日電話をしようと思いました。
ネットでは、猫のおしっこのさせかたがのっていますが、同じようにやってみてもやってくれません。
尿毒症にならないように、シリンジでとにかく水分を与えました。
おしっこをしていない割に、夕方には夫にだっこされて「ニャウ?」とごきげんな声。久しぶりでした。
夜は、丸くなって寝ました。ずっと切っていなかった爪を切りました。少しは伸びてきてるようでした。
手足をグーパーさせて、調子が(すこしは)よさそうでした。
☆5月7日、動物病院へ。先生からは、「うんこは6日しなくてもまあいいとして、おしっこは4日目くらいで具合が悪くなるので、できれば1日、せめて2日しなかったら電話してください。休日でも」と言われました。
先生にも「おしっこをさせる方法」をやってもらいましたが、出ないので、やむなくカテーテルを入れて導尿してもらいました。部分麻酔をしたのですが、さすがにいやなようで、先生を後ろ足で蹴り、先生の診察着がおしっこまみれに。すみません。
それでも、ものすごくたくさんのおしっこが出ました。抗生物質を2日分処方されて、帰りました。
下半身がおしっこまみれだったので、久しぶりにシャワーで洗いました。ドライヤーでかわかしていたら、これも久しぶりに、毛づくろいを始めました。ニャーニャー鳴いて、機嫌もいいです。
えさも、シリンジで、よく食べました。
☆5月8日、導尿の結果か、ちょっとは調子がよくなったようで、久しぶりに目を開けました。人の動きにも、少しだけ反応します。目が合うこともあり、うれしくなりました。
うんこは7日しませんが、23日という記録もあったので気にしないことに。まずはカリカリを食べさせてうんこを作ろうと、水でふやかしてつぶしたかりかりを、ちゅーるにまぜて与えました。
しかし夜、1時間かけて与えたちゅーるを、吐いていました。えさは小分けにしなくてはいけないようでした。
☆5月10日、2日間、目を開けられるようになりました。じっと人を見たり、耳も聞こえるようです。さわると、「ニャオ」と応えたり。調子がよくなってきたようでした。体力も以前ほどありませんが、この調子で保ってほしいと思いました。
今日でおしっこ3日目なので、しかたなくまた動物病院へ行ったところ、診察室でキャリーを開けたら、中でしていました!これはうれしかったです。
右目も、少し光に反応していますと言われ、ますますうれしくなりました。
今日から、1日1回、食事に下剤を入れることになりました。たぶん人間用の液状の下剤を、5滴です。
☆5月11日、おだやかな顔でホットカーペットで寝ていました。段差も降りられるようになりました。目はよく開いています。
☆5月12日、えさ皿の前で、じっと座って待っているようになりました。そういうときは、すかさず食べさせるようにしました。
☆5月13日、朝、ようやく12ぶりにうんこをしてくれました。おむつの中だったので、匂いもせず、わかりませんでしたが、うろうろと落ち着きなくやってくるので、早く取ってほしかったのでしょう。夕方には、試しにキャリーに入れてみたところ、中でまた3日ぶりのおしっこをしてくれました。
キャリーは落ち着くのかもしれないと、これからは毎日、夕方になったらキャリーに入れてみようと思いました。
衰えつつも、ここのところ、よい調子を保ってくれるのが、とてもうれしかったです。
MRIをとっていないので、脳腫瘍なのかどうかもわかりませんが、それが逆にいいのか、いつかは治るんじゃないか…という希望がもてました。だきしめたり、話しかけたり、腫瘍を小さくしようと頭をマッサージして(無理かもしれませんでしたが)、なるべくコミュニケーションをとるようにしました。
だんだん、猫が最優先の生活になって、断続して猫にかかわるようになってきましたが、少しでもよくなってくれれば、楽になってくれれば、日々を幸せにすごしてくれれば、という思いでした。
今回は、ここまでです。
☆・☆・☆・☆・☆お役立ちメモ
○コミュニケーション
お友達から、なるべくだきしめたりするといいと言われ(同じように、猫を介護した経験から)、それまでやや絶望的な気持ちで介護をしていましたが、どんどんだきしめるようにしました。それがよかったのかどうかはわかりませんが、悪くなりながらも良くなる数日があり、宝物の日々でした。
○おしっこ
これは本当に悩ましかったです。毎日してくれなくてもいいから、せめて2日に一度はしてほしいと、マッサージしたり、しそうな場所(布団や座椅子など、ふかふかした場所)につれていったり、今までの猫トイレに毛布とペットシートを敷いてふかふかにして頻繁に入れてみたりしましたが、うまくいきませんでした。この後、最後の2週間には、「おむつをつけて、夜、布団の上につれていき、マッサージをしていると、そのちする」というのがわかってきました。
最後の1か月となりました。「ノア日記」を見ながら思い出して書いていますので、どのくらいになるかわからないのですが、闘病記はあと4回くらいと思います。
※これまでの記録は、「2021.5猫の闘病記」のカテゴリーにまとめています。
☆2021年5月1日、目を開けずに、ウォーウォーと鳴く日が続いています。
夕方、電子ピアノと窓のすきまで、3日ぶりにおしっこをしていました。せまい、人に見つからない場所が安心するようです。その後、猫トイレに座らせてみたら、5日ぶりにうんこもしてくれました。体のバランスがとれず、後ろ足で立ち上がって、のけぞって倒れそうになりました。
寝ている時間が増えてきました。じっと座って、とつぜん、がたっと倒れて、すぐに起きることも。あまりちゃんと睡眠がとられていないのかも、と思いました。
ピアノのコードにからまったり(よけておいたつもりでも、ちょっとした部分にからまる)、ミシンと壁の間にはさまったり(ミシン台の足と壁の間に、バスタオルをはさんで対処)。薬とごはんは、シリンジのおかげで前よりもスムーズになりました。
☆5月2日、久しぶりによだれを出して、軽い発作。そのあとはひたすら前進状態に。
☆5月3日、朝、軽い発作のあと、舌をつきだしたままになってしまいました。呼吸が速く、じっとしています。寝かせても、体がこわばって、ちゃんと伏せられません。「お座り状態」で一晩過ごしました。
☆5月4日、前日と同じ姿勢でいます。呼吸が速く、寝かせても、寝る姿勢になれず、起き上がってしまいます。
夜は少し落ち着き、プラスチックの猫ベッドにヒーターを入れて寝かせたところ、アゴをふちに乗せて寝ていました。
☆5月5日、前日2日間の危機は脱しました。床にぺたっと伏せられます。シリンジで、流動食を小分けにして与えました。午後にはスピー、といびきをかいて寝ていて、ほっとしました。
☆5月6日、落ち着いてきました。さわるとウーウーいいますが、うなっているというより、話しているのかも?と、こちらからも話しかけました。困ったのは、おしっことうんこを5日していないことです。病院がお休みなので、明日電話をしようと思いました。
ネットでは、猫のおしっこのさせかたがのっていますが、同じようにやってみてもやってくれません。
尿毒症にならないように、シリンジでとにかく水分を与えました。
おしっこをしていない割に、夕方には夫にだっこされて「ニャウ?」とごきげんな声。久しぶりでした。
夜は、丸くなって寝ました。ずっと切っていなかった爪を切りました。少しは伸びてきてるようでした。
手足をグーパーさせて、調子が(すこしは)よさそうでした。
☆5月7日、動物病院へ。先生からは、「うんこは6日しなくてもまあいいとして、おしっこは4日目くらいで具合が悪くなるので、できれば1日、せめて2日しなかったら電話してください。休日でも」と言われました。
先生にも「おしっこをさせる方法」をやってもらいましたが、出ないので、やむなくカテーテルを入れて導尿してもらいました。部分麻酔をしたのですが、さすがにいやなようで、先生を後ろ足で蹴り、先生の診察着がおしっこまみれに。すみません。
それでも、ものすごくたくさんのおしっこが出ました。抗生物質を2日分処方されて、帰りました。
下半身がおしっこまみれだったので、久しぶりにシャワーで洗いました。ドライヤーでかわかしていたら、これも久しぶりに、毛づくろいを始めました。ニャーニャー鳴いて、機嫌もいいです。
えさも、シリンジで、よく食べました。
☆5月8日、導尿の結果か、ちょっとは調子がよくなったようで、久しぶりに目を開けました。人の動きにも、少しだけ反応します。目が合うこともあり、うれしくなりました。
うんこは7日しませんが、23日という記録もあったので気にしないことに。まずはカリカリを食べさせてうんこを作ろうと、水でふやかしてつぶしたかりかりを、ちゅーるにまぜて与えました。
しかし夜、1時間かけて与えたちゅーるを、吐いていました。えさは小分けにしなくてはいけないようでした。
☆5月10日、2日間、目を開けられるようになりました。じっと人を見たり、耳も聞こえるようです。さわると、「ニャオ」と応えたり。調子がよくなってきたようでした。体力も以前ほどありませんが、この調子で保ってほしいと思いました。
今日でおしっこ3日目なので、しかたなくまた動物病院へ行ったところ、診察室でキャリーを開けたら、中でしていました!これはうれしかったです。
右目も、少し光に反応していますと言われ、ますますうれしくなりました。
今日から、1日1回、食事に下剤を入れることになりました。たぶん人間用の液状の下剤を、5滴です。
☆5月11日、おだやかな顔でホットカーペットで寝ていました。段差も降りられるようになりました。目はよく開いています。
☆5月12日、えさ皿の前で、じっと座って待っているようになりました。そういうときは、すかさず食べさせるようにしました。
☆5月13日、朝、ようやく12ぶりにうんこをしてくれました。おむつの中だったので、匂いもせず、わかりませんでしたが、うろうろと落ち着きなくやってくるので、早く取ってほしかったのでしょう。夕方には、試しにキャリーに入れてみたところ、中でまた3日ぶりのおしっこをしてくれました。
キャリーは落ち着くのかもしれないと、これからは毎日、夕方になったらキャリーに入れてみようと思いました。
衰えつつも、ここのところ、よい調子を保ってくれるのが、とてもうれしかったです。
MRIをとっていないので、脳腫瘍なのかどうかもわかりませんが、それが逆にいいのか、いつかは治るんじゃないか…という希望がもてました。だきしめたり、話しかけたり、腫瘍を小さくしようと頭をマッサージして(無理かもしれませんでしたが)、なるべくコミュニケーションをとるようにしました。
だんだん、猫が最優先の生活になって、断続して猫にかかわるようになってきましたが、少しでもよくなってくれれば、楽になってくれれば、日々を幸せにすごしてくれれば、という思いでした。
今回は、ここまでです。
☆・☆・☆・☆・☆お役立ちメモ
○コミュニケーション
お友達から、なるべくだきしめたりするといいと言われ(同じように、猫を介護した経験から)、それまでやや絶望的な気持ちで介護をしていましたが、どんどんだきしめるようにしました。それがよかったのかどうかはわかりませんが、悪くなりながらも良くなる数日があり、宝物の日々でした。
○おしっこ
これは本当に悩ましかったです。毎日してくれなくてもいいから、せめて2日に一度はしてほしいと、マッサージしたり、しそうな場所(布団や座椅子など、ふかふかした場所)につれていったり、今までの猫トイレに毛布とペットシートを敷いてふかふかにして頻繁に入れてみたりしましたが、うまくいきませんでした。この後、最後の2週間には、「おむつをつけて、夜、布団の上につれていき、マッサージをしていると、そのちする」というのがわかってきました。