最初は成功を夢見ていた。
失敗の味を知る前、私はエッセイ集をリリースし、何冊かの著書を手に入れ、プチヒットと言える程の成功を手にしていた。
しかし、挑戦心に満ちた私は、さらなる飛躍を目指していた。
失敗とは思ってもいなかった。
書くことが得意だと自負していた私は、新たな本を執筆することを決意した。
しかし、この本が私にとっての大きな失敗となることを予想することはできなかった。
執筆の過程で、アイデアがまとまらず、文字が進まない。
それまでの軽やかな筆づれとは違い、文字は重く感じられた。
挫折感にさいなまれる日々が続いた。
私の中の自信は揺らぎ、心の隅には「もう適当でいいんじゃないか」「こんなことで著書なんて…」という否定的な声が聞こえてきた。
結局、私はその本を諦めざるを得なかった。初めての失敗で、私の中の闘志は一時的に消え失せてしまった。
しかし、その失敗が私にもたらしたものもあった。
失敗を通じて学ぶこと、それは次に向かう力を養うことだ。
その失敗から教訓を引き出し、起死回生を図ることが大切だと気づいた。
新たな挑戦に臨む時、その失敗の経験が私を支え、強くしてくれた。
そして次の本を執筆した時、その失敗を糧にして、より深く、より真摯に取り組むことができた。
その結果、それまで以上の成功を手にすることができた。
失敗という名の壁を乗り越え、私は成長し、進化することができたのだ。
よく言われるように、失敗とは成功のもと。
失敗を経験することで、自らの弱点に気づかせてくれる。
転びながらも、また立ち上がることができる。
だからこそ、失敗は恐れずに挑戦し続けるための大切な過程なのかもしれない。
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