和裁で使う単語は和裁以外ではまず使わないでしょう,和裁士どうしでも着物の各部分の名称はだいたい同じですが縫う時に使う言葉は教わった先生により微妙に違い仲間同士で着物の縫い方の話をしている時でも、「それってこうゆう事?」と聞くことも度々です。たとえば、糸こき、地のし、きせ、ゆるみ、かぶり、ぐし、5分とばし、かくし、横とじ、縦とじ、接ぎて、ちどり、等解る人は少ないですよね。
時々しつけ、の始末や羽織の衿やコートのちどり、はどうしたらいいのか、と言う疑問を聞きます。
しつけ、とは躾と書き仕立て上がりの着物の袖口、共衿や褄下、裾に白い細い糸でして有るあれです。着物を縫うときに一時的に形を固定する、いわば家を建てる時の足場の様なもので、まだ一度も袖を通したことの無い着物の証明書の様なものです、もちろんはずしてから着ます。
また留袖等の共衿、袖口等にしてある白い点々の縫い目はぐしびつけと呼び今ではデザインの一部になっており解かずにそのまま着用します、また羽織の衿の衿肩付近(衿が折れる処)にしてある垣根の様な縫い目は(生地と同色が多いですが色の組み合わせによっては別色にしても面白いです)ちどり、と呼び畳んだ衿の縫込みをおさえてあり、これははずしません。
コートのちどりも縦衿のポケット口の白い細い糸(ぞべ、と呼びますが)のちどりは、はずしますが縦衿の裏側のちどりはポケットの縫込みをおさえてあり解きません。
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また留袖等の共衿、袖口等にしてある白い点々の縫い目はぐしびつけと呼び今ではデザインの一部になっており解かずにそのまま着用します、また羽織の衿の衿肩付近(衿が折れる処)にしてある垣根の様な縫い目は(生地と同色が多いですが色の組み合わせによっては別色にしても面白いです)ちどり、と呼び畳んだ衿の縫込みをおさえてあり、これははずしません。
コートのちどりも縦衿のポケット口の白い細い糸(ぞべ、と呼びますが)のちどりは、はずしますが縦衿の裏側のちどりはポケットの縫込みをおさえてあり解きません。
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