『女たちの遠い夏』に続いて2作目です。
30ページくらい読んでも、あまり興味がわいてこない。
でも、図書館で予約して、やっと順番がきたのだからと、読み進みました。
内容を全く知らなかったので、何の話だか、全然わからない。
提供って何?介護人って何?そして、へールシャムって、どんな場所?
『女たちの遠い夏』と同じように、よくわからないまま、想像し、推理しながら読む感じだけれど、次第にだんだん引き込まれていきます。
他人に臓器を提供するために生まれたクローンの子どもたちが成長し、やがて提供という役割を(確か3回かな)果たして、命を終える。
そういう内容でした。
人間のクローンについて具体的に想像したりした事はなかったから、凄いテーマの話だと思いました。
途中で辞めないで良かった。
ところがです。
2、3日前にTVで特集があり、その中でイシグロさんは、「『わたしを離さないで』は全ての人にあてはまる人間の根幹にふれる物語です。」と言いました。
この物語が全ての人にあてはまるということは、どういうことでしょう?
自分の読解力の無さ、感想を表すにも語彙の貧弱さを嘆きながら、やはり、ノーベル賞作家の書くものは難しい、一筋縄ではいかないと思うのです。
WOWOWで、20日(水)に映画『わたしを離さないで』が放送されます。
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