オーステンblog

埼玉オーステンSC スタッフブログ

ある選手(ガキ大将)のはなし

2013-10-18 12:59:34 | 日記
私が 選手を辞めて 子どもたちの指導をスタートさせた頃 15年ぐらい前の話です。
クラブチームとサッカースクールのコーチやを兼任していました、小学4年生のスクール選手A君 同じく4年生でクラブチーム選手M君
平日ナイターで スクール選手もクラブチーム選手も一緒にトレーニングをしていました。(現在のオーステンと同じです。)

A君は同じ地区のライバルチームで 中心的選手です。プロ選手になりたい!少しガキ大将です。
M君はスポーツが苦手 できれば サッカーもしたくない。同級生からも少し下に見られていました。

A君5年生になる時に ライバルチームからクラブチームに移籍して来ました。(元のライバルチーム監督からの薦めもありました。) お父さん、お母さん含め、大きな決断でした。

A君 直ぐにチームの中心的選手となりました。しかし、他にもいた中心的選手たちとは少し違い、なかなか練習についてこられない、M君をすごく気にかけていました。
(みんなと一緒に M君をからかっていることも ありましたが・・・。)
練習試合では、A君自ら M君に点数を取らせる為、シュートチャンスを作ってあげていました。M君が得点 出来ると チームみんなが 大喜び!
サッカーが苦手だったM君も だんだん みんなに付いていこうと前向きなりました。

チームはその後、 全国大会を前に敗退してしまいましたが・・・

A君は Jリーグ下部チームで中学、高校と活躍(ユースチームではキャプテンでした。)残念ながら、トップチームへの昇格は出来ませんでしたが、名門C大学へ進学 大学でもキャプテンをやっていたようです。

本当に良い選手になるには A君のような サッカーとは少し違うセンスも必要であるように思います。
オーステンにも そんな選手たちが多くいます。
自分だけではない!仲間がいて サッカーが出来ていることを忘れてはいけませんよ。

今でも M君のお母様からは 年賀状を戴いています。


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