中小企業家経営塾 平成19年度 第1講
日本人のモノづくりDNAを次の時代に継承していくために
講師 株式会社 アイ・ディ・エス の 加茂坂鉄男 氏
10月17日(水) 16:00~ 都立産業技術高専 品川キャンパス にて
株式会社 アイ・ディ・エス の 加茂坂鉄男 氏(江東支部)より
http://www.ids21.co.jp/Japanese/J-IDS.html
http://www.ids21.co.jp/Japanese/J-greeting.html
都立高専「中小企業家経営塾」平成19年度 第1講 の
(10月17日(水) 16:00~ 都立産業技術高専 品川キャンパス にて)
タイトルと、概要、略歴などが届きました。
タイトルは、 日本人のモノづくりDNA
とっても、構えて、ご準備をされていらっしゃるようです。
【タイトル】 『日本人のモノづくりDNA』
自己紹介
日本のモノづくりの原点
ユビキタス時代の到来
日本の生業
モノづくりの伝承、そして融合
21世紀、日本の再生、世界との共生
(※ お話しする項目に関しては、まだ思索中ということで、変更のされる場合もあります。)
【加茂坂鉄男氏・プロフィ-ル】
生年月日:昭和34年9月3日 48歳
出身:東京都江東区
学歴:江東区立深川小学校
江東区立深川第一中学校
東京都立両国高等学校
千葉大学工学部機械工学科
【略歴】
1984 (株)エリック(現コムニック)
※通信制御系ソフトウェア開発
1989 (株)石原製作所
※原子力、F-1、航空機などの超精密CNC加工
1991 (株)太洋
※パイプベンダ(パイプ曲げ機械)メ-カ-
1995 (株)IDS代表取締役 就任
現在に至る
8月8日(水)の 加茂坂鉄男 氏 との 打ち合わせ など
ものづくりのソフトウェアで独自の技術をもつIDSの加茂坂鉄男氏(江東支部)。
東京同友会のメ-リングリストに「インタ-ンシップ会社説明会」のご案内をだすと、
早速、
「機械、電気というものづくりの技術とソフトウェアを結びつけることのできる後継者を育成したい」
とのご連絡があり、
「会社説明会」当日は、トップバッタ-として、
この想いを、参加した学生に熱く訴えていただきました。
「中小企業家経営塾」の打ち合わせにお伺いしたのは、8月8日です。
(高専 中西 遠山、同友会 内田由美子 内田亨 田中、IDS 加茂坂 永松による)
お話しをお聞きすると
中学生の時から、父親の経営する町工場で旋盤の仕事を手伝っていたとのこと。
加茂坂さんが、まだ高校生だった1972年ごろ、
父親がNC旋盤を購入し、この操作を任されたのが、今の事業の出発点となったといいます。
大田区の「粋な旋盤工」、小関智弘さんの著作『ものづくりに生きる』では
http://www.bk1.jp/product/01677592
1976年に日本特殊鋼が経営破綻し、下請け企業で働いていた小関智弘さんが失職、
この時、国際工作機械見本市で、生まれてはじめてNC旋盤の実演を見て、
「頭にドカンと衝撃が走り、『いま浦島だ』と思った。」
池貝鉄工のトレ-ニングセンタ-などに通いプログラミングの技術を習得したとしています。
その数年も前ですから、
加茂坂さんは、わが国で最初にNC旋盤を飼いならした何人かの一人かも知れません。
当時は、熟練工の前工程ほどの仕事しかできなかったNC機械、
このソフトウェアの技術を使って、
日本のものづくり技術を次の世代に伝承したいと考えたといいます。
「会社を経営しようと思うなら、40歳までに『もうける仕組み』をつくらなくてはダメ」
こう父親に言われた加茂坂さん。
工作機械メ-カ-での修行、
ホンダのF1やジャイロ、原子力発電所の部品等を加工する精密加工工場での修行等をへ、
父親の会社を継ぐのではなく、自らの会社を起こすことを決めたと言います。
いまの会社を始めて15年、
ファナックのプグラミングでは、同社が認定するトップ技術者です。
オ-ダ-メ-ドのソフトウェアでは、1500度のプラントの二酸化炭素濃度を測定し制御する等、
機械を動かす根幹を握る技術力で勝負されています。
“職人から経営へ”--これが、講義のメッセ-ジになるでしょうか ……
わが国企業の海外展開により、海外の仕事も多い加茂坂氏。
今までの経験を振り返り、
これまでの蓄積を経営のあり方から総括し、次の世代に伝承していく良い機会とし、
よく考えて、学生にメッセ-ジを伝えたい ……
テレビなどの情報で、
わが国製造業の国際競争力が高いなどと思い込んでいてはダメ、
中国をはじめとする途上国の技術力の向上は著しく、
すでに、追い抜かれている分野も少なくない。
改めて、わが国の技術力を磨いていく事が必要であることを学生にも伝えたい ……
このように、打ち合わせの最後に話されていました。
今回、届けられました「講義内容」の結びも、下記のようになっています。
21世紀、日本の再生、世界との共生
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