乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第3回 スミレ観察会

2013年06月08日 | 観察会
 「スミレ」の観察会を「6月」に行うなんて変だと思いませんか? それがちゃんとできちゃうのが乙女高原の懐の深さだし,6月になって初めてお目にかかれるスミレもあるんですよ。やっぱりスミレ観察会を6月に行えるなんて,スゴイと思います。

 今回も天候に恵まれ,集まった9人でヨモギ頭をめざしました。スミレはほとんど終わっていましたが,サクラスミレがいくつか見られました。サクラスミレも春遅くまで咲いてくれるスミレです。バックコーラスはエゾハルゼミ。


エゾノタチツボスミレも見られました。乙女で一番遅くに咲き始めるスミレです。


真っ白くて「森の幽霊(妖精)」と勝手にあだ名を付けているギンリョウソウは咲き始め。ミヤマニガイチゴも白い花です。


 そこからブナじいさんをめざしました。そして,大発見。ここ数年,ブナの芽生えを見ていないのですが,それが見られました。双葉と本葉のバランスが絶妙で(ほとんど五頭身),とってもかわいいです。チゴユリやクワガタソウの花も観察できました。レンゲツツジも咲き始めていました。コマルハナバチの働きバチが盛んに花粉を集める動作をしていました。


 今回,圧巻だったのはズミの花。ほんとうに木全体に無数の花が咲いていました。木が綿帽子をかぶっているように見えました。近づくと,ほんのり甘い匂いがし,マルハナバチを始めとする訪花昆虫たちの羽音の合唱が聞こえてきます。
 午後からは,湿地の遊歩道を歩きました。みんなでミドリタチツボスミレ,ソラムキタチツボスミレの花を確認しました。
 ユキザサなどの花も見られました。


 今年も3回のスミレ観察会が天気に恵まれ,無事,終了しました。スミレ常任講師の依田さんはじめ,参加してくださった皆さん,ありがとうございました。


 以下,依田さんからのメッセージです。
●今年の、スミレ観察会、すべて無事に終わることが出来ました。参加された皆さん、いかがでしたか、少しはスミレ観察会がお役に立ちましたか。それぞれ3回の観察会では、違ったスミレに出会うことになり感想も違うと思います。今年は、天候の関係かスミレの咲き方も期間等も少し変化がみられました。
23年6月10日に撮影されていたアルガスミレの素晴らしい姿が2回目の観察会で見つかり、同定することにしました。またミドリタチツボスミレもその中のソラムキタチツボスミレも見ることが出来ました。仮称になっているので奇形花のようです。
 今年、23種になった乙女高原のスミレ、なかなか新しいスミレは見つからないでしょう。これからは、スミレ保護の為に方法は変えても観察会は続けたいと思います。スミレだけでなく、乙女高原総ての動植物をさらに後世に引き継ぐ為にも協力するつもりです。
スミレ観察会には「ふるーっねっと」「三ッ峠ネットワーク」「乙女高原ファンクラブ」等,素晴らしい仲間のご協力を得られました。ありがとうございました。
 乙女高原を愛して下さる多くの皆さま、今年もこれから高原では素晴らしい花々が見られます。多くの皆さまをお待ちいたしております。
              乙女高原案内人  依田 昇

 以下は参加された方の感想です。
●スミレはおわりになっていたので,少し残念でしたが,他の花がいくつか見られたのがよかった。ミドリタチツボスミレが見られて,うれしかったです。

●今日も素敵な花に出会えて嬉しかったです。シロバナサクラスミレは見られませんでしたが,少し時期が違うだけで,違う花が見られるので,乙女高原はやっぱりいいなあ…と思いました。来年はシロバナサクラに会いたいです。

●スミレが見れたことにはビックリ。里ではほとんど見れないですね。依田さんのコメントの「スミレがあるから,アルガスミレがある」には,その通りだと! アルガスミレは見てみたいですね。

●スミレ観察会,2回目の参加ですが,なかなか名前も覚えられませんが,少しずつ分かってきたような気がします。皆様の乙女高原への協力がすごいと思います。また,参加させて頂きたいです。ありがとうございました。

●2度目の参加ですが,そのときそのときで新しいスミレが発見できたり,皆さんのいろいろなことを知ってらっしゃるのにおどろきます。また参加させていただきたいです。ありがとうございました。

●ひみつのアッコちゃん,超良かったです。
コメント
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