乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

6月の草刈り実験

2013年06月16日 | ボランティア作業
 本当に久しぶりのおしめりで,特に農家の皆さんにとっては恵みの雨だったに違いないのですが,イベントを企画した立場とすると,やっぱり「いい天気」のほうがよかったです。とはいえ,皆さんの段取りのよさによって,とてもスムーズに作業が進められました。

 前日午後,麻布大学の高槻先生と植原で乙女高原に行きました。調査前の植物の様子を記録しておくためです。方形枠は10m四方ですが,その中にさらに2m四方の枠を取り,その中で,面積を広げながら出現する植物種を記録していきました。普段見慣れている(と勘違いしている)花でも,葉っぱだけ,しかも,小さいとなると,なかなか種類が特定できませんでした。
 雨に降られましたが,作業は順調に進み,夕方前には終わりました。
 高槻先生はそのまま金峰山荘に泊まるので,送っていきました。本来なら,ぼくも一緒に泊まるか留まるかして,ゆっくりと話をしたかったのですが,このところの忙しさで,明日(実験本番)の準備がまったくできていません。泣く泣く金峰山荘を後にしました。

 一晩中雨。そして,当日朝も雨。それでもめげずに集まったのは,麻布大学4人,ファンクラブ4人の計8人でした。やはり昨晩の大雨注意報が利いたのだと思います。少数精鋭になってしまいました。
 雨だったので,ロッジをお借りし,室内で始めの会を行いました。そして,いよいよ雨の中に出かけていきました。作業はこのように進めました。


①5月の遊歩道づくりのときに杭は打ってありますが,まわりの草丈が大きくなり,目立たなくなってしまったので,園芸用支柱(緑の棒)を挿しました。

②刈り取り区については棒にロープを張って,刈り取る場所を明確にしました。


③6月区,6・9月区については,宮原さんに機械刈りをしていただきました。


④その際,各区中央部分は刈り残してもらい,麻布大学の高槻先生と加古さんで植物を調べ,いくつかの植物にはタグ(荷札)を付けました。


刈り取った後だと植物名が分からなくなってしまうので,刈り取り前にこの作業を行いました。


⑤タグを付け終わったら,タグが取れないように気をつけながら,手刈りで刈り残した部分を刈りました。


⑥ススキ選択刈り区については,ススキだけ手刈りしました。
⑦刈った草は集めて,大きくて丈夫な袋に詰め,成城学園生物部の小屋跡まで運びました。
⑧最後にロープをはずして,後始末をしました。

 今後の調査でどんな結果が出るのか,楽しみです。
 前日からこの調査実験に関わってくださった高槻先生はじめ,麻布大学野生動物学研究室の皆さんに感謝申し上げます。

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