乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

2018年1月6日乙女高原観察交流会

2018年01月06日 | 乙女高原観察交流会

2018年1月6日乙女高原観察交流会

 

※今回も山本さんがレポートを書いてくださいました。

 

今年最初の観察交流会は。井上さん、岡崎さん、鈴木さんと私の4人でした。植原さんから林道ゲートのカギと通行許可証をお借りし、道の駅で合流して私の車で行くことにしました。暮れから正月にかけて天気の良い日が続いたので、琴川ダム近くまで林道には雪がなく、琴川ダムあたりから乙女高原までの間では、日当たりのよくない場所で凍ってしまった雪が残っていました。

今回も車中でヤドリギの話で盛り上がり、実が黄色に熟してきているのを見るのが楽しみだということで、いつもは帰りがけに立ち寄って観察しているのですが、今回は先に観ることにして、琴川ダムを見下ろす鳥居峠駐車場に車を駐車しました。眼下の湖面は氷結していました。金峰山の五丈岩が良く見えていて雪はあまり積もっていません。ヤドリギの下までたどる斜面ではブナなどの実がたくさん落ちていました。ヤドリギが着いている高木の隣に、種子を飛ばした後の裂開したままの蒴果がたくさんついている低木がありました。サラサドウダンの果実の付き方に似ているのですが、何の木でしょうか。駐車場に戻る斜面にも似たような木があり、やはりツツジ科の木のようですが、花期に確認してみたいということで、新たな観察対象ができてしまいました。

 

 

なお毎回観察しているダム湖わきの林道沿いで、近くに行って接写できるヤドリギは、朝の光に黄色に透き通って輝いていました。

 

乙女高原に着いた時には11時を回っていました。風も少しありましたがそれほど寒くありません。

 

草原の雪も多くなく、富士山の見えるところまで往復し、戻ってから昼食をとることにしました。草刈りされずに残っていた花の種子はほとんど飛散してしまっていて、マルバダケブキの種子の跡が残った花床の模様がきれいでした。マルバダケブキ以外にもツリガネニンジン、リンドウ、アキノキリンソウ、タムラソウ、ノハラアザミ、ハバヤマボクチ、オケラ、ゴマナ、シラヤマギク、ノダケ、アヤメ、ウツボグサ、シモツケなどをまだ確認できました。

 

富士山は山頂には雲がかかっていましたが良く見えました。柵の内外でササの葉を見比べてみると、柵の外のササはシカの食圧で勢いがないように見えました。

風をよけてロッジの入り口のところで遅めの昼食をとった後、車を湿地入り口駐車場に回して、県が修復してくれた階段と橋を確認しながら湿地の観察をしました。階段修復でホソバツルリンドウの生育地がダメージを受けているのを心配しましたが、全滅にはなってないので回復はしてくることを期待しましょう。湿地では氷の造形美などを楽しみました。

林道の下り途中、琴川ダムまで4.9km地点でヤドリギを見かけ、止まってみると赤い実がついていることがわかりました。

 

今朝の行きの車中で、一般には果実は黄色だが赤実と呼ばれるオレンジ色をした果実をつけるものがあるという話題がありました。その赤実のヤドリギがあったのです。近くにたくさんのヤドリギをつけている木がありました。その木には黄色い実とオレンジ色の赤実のヤドリギが並んで着いていました。観察会の帰りがけにお土産をもらった気分でした。

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