●第4回乙女高原観察交流会● 2016年3月5日 レポート 山本さん
今月の参加者は、小林さん、井上さん、依田さん、それに私、山本の4人で、先月同様今回も雪道に強い小林さんの車に分乗させてもらいました。鈴木さんは急に仕事が決まったということで、昨晩電話があり、今回は参加できなくなったとの連絡をもらいました。植原さんは杣口林道沿いのヤマアカガエルの産卵場所の調査ポイント2か所の観察を終えたところで、やはりお仕事の関係で戻られました。
先月まではまだ見られなかったヤマアカガエルの産卵ですが、杣口林道沿いの産卵場所の1か所目は昨年も見られなかったようで今回も発見できず、少し登った2か所目は日当たりも良く、水も常にどこからか湧き出ている場所で、1匹のカエルが産んだ卵塊を1腹と呼ぶそうですが、8腹ほど観察できました。気温は9℃、水温は4.5℃でした。観察していると、カエルも4匹ほどが水中に泳ぎ出て来てくれ、我々を歓迎してくれたようで、1匹は植原さんのすぐ近くまで泳いで来て顔を出し、植原さんに写真を撮ってもらっていました。ヤマアカガエルは産卵後にまた冬眠することもあるようですが、今年は暖かいからどうでしょうか。やはりお産疲れで休むのでしょうか。
乙女高原近くの湿地帯とヤチボウズ観察地の湿地も調査しましたが、こちらではまだ卵塊を見つけることはできませんでした。標高が高く、カエルも冬眠したままなのでしょうか。
先月見かけたニホンジカ2頭の死体が、観察会の1週間後に見に行かれた鈴木さんからすでに骨だけになっているという報告ももらっていましたが、我々も確認してみることにしました。死体のあった場所には毛が絨毯のように残っていましたが、骨は移動していて10m近く離れた所にまで運ばれていたものもありました。皮まで食べられてしまったのか見当たらず、皮を処分したのは何者かとの話題で、センサーカメラを取り付けて調査して見るとおもしろいだろうという話になりました。
ロッジに着いたのは11時頃で、温度計は11度Cでした。ブナじいさんの所まで行ってから富士山展望地で昼食にしようということで、お弁当は持って草原に入りました。雪は1~2割、一部にうっすら残っていただけです。スノーシュ―やアイゼンは使わず、普通に登山靴で歩けました。
1月の観察会の時にも雪の降る前で、モグラ塚がたくさん見られましたが、雪がなくなった草原には今回もモグラ塚がたくさん見られました。モグラは四六時中食べ続けていないと死んでしまうということで、冬も冬眠せず、地中で活動し続けているのでしょう。
森のコース道ではクチベニタケのようなキノコがたくさん見られました。袋を押すと赤い口から埃のような胞子を吹き出しました。クチベニタケは普通夏から秋にかけて見られるということですが、それが残っていたのでしょうか。それにしては新鮮に見えましたが。
展望地からは富士山は曇っていて見えませんでした。ブナじいさんの周りもまったく雪はなく、下に見える林道は日蔭になっているからでしょうが、雪が残っていました。ブナじいさんの方へ下って行く途中で、少し青みがかった小鳥を見かけ、観察していると木を逆さまに降りるのを見て、ゴジュウカラだとわかりました。この辺りはブナの実がたくさん散らばっていました。
ブナじいさんの所へ降りていく道にはテンの糞をよく見かけるのですが、糞に混じっているタネが見分けられれば何を食べているのかわかりますので、乙女高原周辺のタネ図鑑みたいなものがあればいいなと思いました。
展望地に戻って昼食をとり、レンゲツツジのコースを下りました。柵の内外で笹の状態が大きく異なります。柵の中は青々とした葉がありますが、柵の外は葉がまったく無く枯れ葉色に紛れてしまっていて笹があるようには見えません。先月よりも違いがいっそう顕著です。柵ができて良かったなと思いました。できればもっと早くに設置できていたらなとも思いましたが。 草原下の駐車場の所へ出て、ヤチボウズの近くに行って写真を撮りましたが、その内近くに立ち入ることができなくなるかも知れません。植原さんに教えていたのですが、乙女高原のヤチボウズを作っているのはタニガワスゲで、珍しいそうです。今度山梨市の天然記念物に指定される予定とのことです。
湿地帯方面の林の中を1巡りしてロッジに戻ったのは、午後1時半頃でした。気温は17℃まで上がっていました。林の中では、ニホンジカの食害にあった木が目につき、まだ被害を受けて間もないものもありました。観察中に2度ほど鉄砲の音を聞きましたが、帰りがけに山に入って猟をしていた猟師さんたちの車を見かけたので、その猟師さんたちだと思います。今日は猟の収穫はあったのでしょうか。シカの頭数が増えたのはシカの責任ではないのですが、やはり自然界の多様性のバランスの上で、度が過ぎると問題が生じ是正されていかざるを得ないのが必然なのでしょう。人間社会も同様だと言えるかもしれません。
今月の参加者は、小林さん、井上さん、依田さん、それに私、山本の4人で、先月同様今回も雪道に強い小林さんの車に分乗させてもらいました。鈴木さんは急に仕事が決まったということで、昨晩電話があり、今回は参加できなくなったとの連絡をもらいました。植原さんは杣口林道沿いのヤマアカガエルの産卵場所の調査ポイント2か所の観察を終えたところで、やはりお仕事の関係で戻られました。
先月まではまだ見られなかったヤマアカガエルの産卵ですが、杣口林道沿いの産卵場所の1か所目は昨年も見られなかったようで今回も発見できず、少し登った2か所目は日当たりも良く、水も常にどこからか湧き出ている場所で、1匹のカエルが産んだ卵塊を1腹と呼ぶそうですが、8腹ほど観察できました。気温は9℃、水温は4.5℃でした。観察していると、カエルも4匹ほどが水中に泳ぎ出て来てくれ、我々を歓迎してくれたようで、1匹は植原さんのすぐ近くまで泳いで来て顔を出し、植原さんに写真を撮ってもらっていました。ヤマアカガエルは産卵後にまた冬眠することもあるようですが、今年は暖かいからどうでしょうか。やはりお産疲れで休むのでしょうか。
乙女高原近くの湿地帯とヤチボウズ観察地の湿地も調査しましたが、こちらではまだ卵塊を見つけることはできませんでした。標高が高く、カエルも冬眠したままなのでしょうか。
先月見かけたニホンジカ2頭の死体が、観察会の1週間後に見に行かれた鈴木さんからすでに骨だけになっているという報告ももらっていましたが、我々も確認してみることにしました。死体のあった場所には毛が絨毯のように残っていましたが、骨は移動していて10m近く離れた所にまで運ばれていたものもありました。皮まで食べられてしまったのか見当たらず、皮を処分したのは何者かとの話題で、センサーカメラを取り付けて調査して見るとおもしろいだろうという話になりました。
ロッジに着いたのは11時頃で、温度計は11度Cでした。ブナじいさんの所まで行ってから富士山展望地で昼食にしようということで、お弁当は持って草原に入りました。雪は1~2割、一部にうっすら残っていただけです。スノーシュ―やアイゼンは使わず、普通に登山靴で歩けました。
1月の観察会の時にも雪の降る前で、モグラ塚がたくさん見られましたが、雪がなくなった草原には今回もモグラ塚がたくさん見られました。モグラは四六時中食べ続けていないと死んでしまうということで、冬も冬眠せず、地中で活動し続けているのでしょう。
森のコース道ではクチベニタケのようなキノコがたくさん見られました。袋を押すと赤い口から埃のような胞子を吹き出しました。クチベニタケは普通夏から秋にかけて見られるということですが、それが残っていたのでしょうか。それにしては新鮮に見えましたが。
展望地からは富士山は曇っていて見えませんでした。ブナじいさんの周りもまったく雪はなく、下に見える林道は日蔭になっているからでしょうが、雪が残っていました。ブナじいさんの方へ下って行く途中で、少し青みがかった小鳥を見かけ、観察していると木を逆さまに降りるのを見て、ゴジュウカラだとわかりました。この辺りはブナの実がたくさん散らばっていました。
ブナじいさんの所へ降りていく道にはテンの糞をよく見かけるのですが、糞に混じっているタネが見分けられれば何を食べているのかわかりますので、乙女高原周辺のタネ図鑑みたいなものがあればいいなと思いました。
展望地に戻って昼食をとり、レンゲツツジのコースを下りました。柵の内外で笹の状態が大きく異なります。柵の中は青々とした葉がありますが、柵の外は葉がまったく無く枯れ葉色に紛れてしまっていて笹があるようには見えません。先月よりも違いがいっそう顕著です。柵ができて良かったなと思いました。できればもっと早くに設置できていたらなとも思いましたが。 草原下の駐車場の所へ出て、ヤチボウズの近くに行って写真を撮りましたが、その内近くに立ち入ることができなくなるかも知れません。植原さんに教えていたのですが、乙女高原のヤチボウズを作っているのはタニガワスゲで、珍しいそうです。今度山梨市の天然記念物に指定される予定とのことです。
湿地帯方面の林の中を1巡りしてロッジに戻ったのは、午後1時半頃でした。気温は17℃まで上がっていました。林の中では、ニホンジカの食害にあった木が目につき、まだ被害を受けて間もないものもありました。観察中に2度ほど鉄砲の音を聞きましたが、帰りがけに山に入って猟をしていた猟師さんたちの車を見かけたので、その猟師さんたちだと思います。今日は猟の収穫はあったのでしょうか。シカの頭数が増えたのはシカの責任ではないのですが、やはり自然界の多様性のバランスの上で、度が過ぎると問題が生じ是正されていかざるを得ないのが必然なのでしょう。人間社会も同様だと言えるかもしれません。
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