すごくいい天気でした。
8月30日に「独りマルハナバチ調べ隊」を行った井上さん情報によると、ラインセンサス調査で、なんと249頭ものマルハナバチをカウントされたとのこと。井上さんにとって「私の過去最高数のマルハナバチ」だったそうで、今までのマルハナバチ調べ隊のデータと比べても、歴代2位の記録です(もっと多かったこともあったということです!!)。
余談になりますが、マルハナバチ調べ隊を始めた目的は「調査方法を体験してもらい、今度は参加者一人一人が自主的にマルハナバチ調査をし、よりきめ細かいデータを取る」ということです。つまりは、井上さんの今回のような行動を多くの人にとってもらいたくて、やっているということです!!
ちなみに、井上さんはこの日、ちょうちょのカウントも行っていて、「ヒョウモンチョウもたくさんいて、ほとんどミドリヒョウモンのようでしたが、ラインセンサスの1時間半くらいで36頭、午後、森のコースから草原のコースを歩いたら16頭いたので、計52頭です。多少重なりがあるかもしれませんが…。他にもキアゲハ、クジャクチョウ、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ジャノメチョウなど見ました」とのことでした。マルハナバチを調べながら、チョウも調べていたとは・・・すごいですね。
さて、この日のマルハナバチ調べ隊には20人以上も参加者がいて、とても賑やかな会になりました。いつものように、マルハナバチの紙芝居からスタート。「マルハナバチの1年」のパートについては、久しぶりに参加した、中学性になったいぶきさんとあんなさんが読んでくれました。二人とも、とても上手に読んでくれました。ありがとう!!
午前中の調査は、ラインセンサス調査です。草原内の決められたコースを決められた時間かけて歩きながら、見られたマルハナバチを記録するというものです。説明と先導を鈴木さんにお願いしました。列が長くなってしまうので、途中途中に芳賀さん、角田さん、駒田さん、岡崎さん、渡辺さんなどスタッフに入ってもらいました。たくさんのマルハナバチが見られましたよ。
詳しくは、ぜひ角田さんが作ってくださったユーチューブ動画をご覧ください。
印象的だったのは、蜜がそんなに出るとは思えないゴマナにもいたことです。まるで掃除機でも動かすように花の上をすべるように動いていました。きっと、この動きで花粉を体に付けて、あとでまとめて、足の花粉バスケットに付けて、持ち帰ろうとしているのでしょう。ということは、巣にはまだ育ちざかりの幼虫がいるということです。
結局、ラインセンサスでは100頭のマルハナバチをカウントすることができました。
内訳は、オオマルハナバチ57、ミヤママルハナバチ26、トラマルハナバチ17でした。
人気のある花ランキングは、1位タムラソウ(21頭)、2位ヤマハギとノハラアザミ(20)、4位タチフウロ(18)、あとの花は10頭以下でした。これらは昼食中におにぎりを食べながらデータをまとめ、午後の部の始めで紹介しました。
午後からは待ち伏せ調査。参加者の1人1人に選んでもらった花の前に15分、待ち伏せてもらい、訪れるマルハナバチを記録するというものです。各自2ラウンド行ってもらい、帰って来たら結果を報告してもらいました。それを集計しました。そのままでは花によって待ち伏せ時間が違ってしまうので、1時間当たりに換算しました。概要を報告します。
ゴマナ1時間当たり60頭、タムラソウ34.4、ハバヤマボクチ24、ヤマハギ24、ノハラアザミ22.6、セイタカトウヒレン16、タチフウロ16、マルバダケブキ12、アキノキリンソウ10、ツリガネニンジン0、オミナエシ0
最後の二つが「0」なのは誤植ではありません。「0」というデータも大切です。
最後にマルハナバチのデータが乙女高原を囲むシカ柵設置につながったことをお話し、マルハナバチ調べ隊を終えました。今年は3日間とも天気に恵まれ、予定通りに実施することができました。ご協力くださいました皆さん、ありがとうございました。
マルハナバチ調べ隊終了後、笛川小・日下部小の子どもたちを案内する予定になっているスタッフで残り、案内についての打ち合わせを行いました。こちらもご苦労様でした。
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