乙女高原養成講座第1日目は、万力公園北の山梨市民会館が会場でした。スタッフに立候補くださった9人が早めに集まり、会場作りや受付の準備をしてくださいました。会館のエントランスは1階ではなく2階、会場は3階です。初めて来られた方が迷わないように、スタッフの駒田さんと鈴木さんが案内板を持って受講者を誘導してくださいました。
受講者は23名。申し込みは30名ぴったりで、「これだったら誰かに受講お断りの連絡をしなくて済むな」と喜んだのも束の間。キャンセルが続出し、結局23名になりました。23名の皆様、これから三日間よろしくお願いします。
開講式は、代表世話人・三枝さんのあいさつに続き、スタッフ全員の自己紹介。式に続いてオリエンテーションです。今日の日程や留意事項等を植原が説明しました。
トイレや準備の時間を取り、いよいよ今日の「1時間目」インタープリテーション野外実習が始まりました。植原は「スタッフ」と書かれた名札をひっくり返して「講師」の名札にしました。
受講者は23名。申し込みは30名ぴったりで、「これだったら誰かに受講お断りの連絡をしなくて済むな」と喜んだのも束の間。キャンセルが続出し、結局23名になりました。23名の皆様、これから三日間よろしくお願いします。
開講式は、代表世話人・三枝さんのあいさつに続き、スタッフ全員の自己紹介。式に続いてオリエンテーションです。今日の日程や留意事項等を植原が説明しました。
トイレや準備の時間を取り、いよいよ今日の「1時間目」インタープリテーション野外実習が始まりました。植原は「スタッフ」と書かれた名札をひっくり返して「講師」の名札にしました。
行ったアクティビティは2つ。一つ目を行うために2列に並んでもらい、そのまま、ちどり湖畔に移動しました。ここで暫く目の前の同じ風景を二人で「観察」します。前列の一人はとにかく一生懸命に風景を覚えます。後列の人は相方に出題するクイズを3つ考えながら見ます。クイズには2つ条件があって、一つは「はい・いいえで答えられる」こと、もう一つは「知識を問わないこと(たとえば「白い木はありましたか」はセーフですが、「シラカバはありましたか」はアウト)」です。3分ほど黙って風景を眺めた後、「クイズを出される側」前列が回れ右して、相方と向き合い、クイズを受けてたちました。どこからも和やかな声が聞こえてきました。
この「風景描写ゲーム」は、自然観察というと視野が狭くなりがちな私たちの意識を広くすることと、知り合って間もない人たちに会話する機会を「強制的に」作って場を和ませる※という二つの目的で行った」ことを説明しました。
さあ、攻守交替です。同じ「風景」をネタにしたのでは面白くないので、場所を移動して2ラウンド目を行いました。
※緊張を解くという意味で「アイスブレーキング(氷を解かす)」アクティビティと呼ばれることがあります。
二つ目のアクティビティは、湖畔の生垣の中からいつの間にか自然に生えてきた木をネタにしました。「生垣から若い木がいくつか出ていますね。生垣のここからここまでの間に何種類の若い木があるかを数えてください。何本…ではなく、何種類ですよ」しばらく時間をとった後に聞いてみると、4種類から8種類ありました。同じ自然を見ているはずなのに、なんでこんなに違うんでしょうね?…それには触れず、次に進みます。
受講者の皆さんにバインダーとワークシートを配り、トランプを引いてもらいました。この作業はスタッフに音頭をとっていただきました。その間に、私は、若木の幾つかに番号の書かれた荷札をくくりつけました。受講者には、自分が引いたトランプと同じ番号の若木のところに行ってもらい、ワークシートに沿って、まずは葉っぱ1枚をスケッチしてもらいました。
次に、その若木と「想定問答」してもらいました。想定問答とは、公務員の仕事言葉で、たとえば県議会で議員さんからどんな質問が来るかを予測して、その返答を事前に用意しておくことです。自然は自らしゃべってくれません。ですから、自然観察では、相手の生き物などに聞きたいことを自分で考え、それに対して相手からどんな答えが返ってくるかを観て察しなくてはなりません。それってまさに想定問答だと思いませんか?想定問答の内容もワークシートに書いてもらいました。
ある程度時間を取って、二つのワークに取り組んでいただいてから、今度は、同じ番号を引いた人、つまりは同じ若木を観察した人で、想定問答の中身を披露しあいました。一人ひとりでスケッチしたり想定問答したりしたのは「自然観察」ですが、それを分かち合えば「自然観察会」です。
インタープリターとは、何かを教える人・講師…というより、このように、人々が自然に触れ合う機会を作ったり、自然観察したことを他の人と分かち合えるように促したりする人のことです。
ところで、「若木が何種類あったのか」の答え合わせはしませんでした。受講者の皆さんには、もやもやが残ってしまったかもしれませんね。このように、最後に答えを言ってしまわないような終わり方をオープンエンドといいます。もやもやが次の観察につながります。
万力公園には立派な森もあるのですが、そこには行かず、会館の玄関から10m以内でプログラムが終了しました。自然観察はどこでもできるんです。
市民会館の会議室に戻り、2時間目、植原の「講義・インタープリテーション」があり、お昼になりました。午後からは3時間目、伏見 勝さんの「講義・自然の保護」と、
4時間目、古明地登吉さんの「講義・乙女高原の歴史」がありました。
「講義・インタープリテーション」で出てきたワードが再度「講義・自然の保護」でも出てきたことに気づかれましたか?
全3日間の養成講座の1日目がこうして終わりました。
全3日間の養成講座の1日目がこうして終わりました。
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