夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

織姫図 鬼頭道恭肉筆

2012-07-21 04:36:37 | 掛け軸
安ければよいという最近の風潮には嫌気がさしてきています。やはりいいものはいいという感覚に戻りたくなってきました。安物は飽きる、壊れる、長持ちしません。結局、安物文化はなにも生み出さないように思えます。中国からきた安物文化からそろそろ脱却の時期にきているようです。


さて、本日の作品は鬼頭道恭です。

近代の仏画の画家といえば村上華岳、木村武山が代表的ですが、さらには山崎弁栄、そして鬼頭道恭が上げられます。


織姫図 鬼頭道恭肉筆
紙本水墨 軸先陶製 合箱
全体サイズ:縦2080*横440 画サイズ:縦1145*横300




織姫は、七夕の伝説『牛郎織女』に登場する仙女。西王母の外孫娘であり、天帝の娘・七仙女と同一視されることもあります。





女宿織女星仙界の織物をするのが上手であったそうです。下の絵のほうが姉妹??
いずれにしてもふくよかに描かれています。




7月7日、姉妹たちと共に人間界の河の辺に来て、牽牛郎が水浴をする八人の天女を見かけ、紫色の羽衣を取った。後に互い一目惚れして、男の子と女の子が生まれる。




本作品は「一斎道恭卯写」と落款に記されています。



箱もなくうち捨てられてようにしてある本作品でした。軸先には陶磁器が使われ、なかなか粋です。私の所蔵となったのも何かの縁でしょう。



一年に一度しか会えないような恋・・、一男一女が生まれたのはいつの時点なのでしょうか?
ちょっと気になりますね


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