お気に入りの画家
高塚省吾(たかつかせいご)
高塚省吾は2007年に亡くなった画家です。
高塚省吾は著書の中で「ルノワールが描いたような太ったモデルは好きではない。現代的でボーイッシュなモデルが好きだ。」と言っています。
高塚省吾のモデルは時代により数名いたようですが、これらの絵4枚のモデルさんは90年代前半のモデルさんです。
高塚省吾は、パステル画は「写実」、油彩画は「創作」と言っています。パステル画を描くときはモデルを使いますが、油彩画はモデルを使わなかったそうです。著書では「現実のモデルは強すぎるからモデルに引きずられたくないのです。自分の中にある理想の女性を描きたいのです。」と油彩画でモデルを使わなかった理由にふれています。
高塚省吾はパステル画を描き貯めておき「これは!」と思ったパステル画を観ながら油彩画を描いたようです。ですから、高塚省吾のパステル画の数は比較的多いのですが、油彩画は極端に数が少ないです。
油彩「ジーンズの女」にも、その元になったパステル画が存在します。2つを比べると、前髪の形が違います。パステルには前髪が描かれていますが、油彩画には前髪がありません。高塚省吾のほとんどの油彩画には前髪がありません。これは高塚の「創作」の結果だと思います。
私は、個人的には高塚省吾の作品は油彩画よりもパステル画のほうが好きです。ちなみに、下の4枚は1994年の作品ですから画家が64歳の時に描いたものです。この頃のモデルと作品が一番良いと思います。高塚の生前に個展に行ったことがありますが、気さくな「おじいちゃん」といった感じでした。個展では10号サイズ、油彩200万円、パステル50万円で売られていました。今でも毎年、画家の命日5月28日頃に東京の画廊「四季彩舎」で高塚省吾展が開かれています。また、ヤフオクで時々本物が出品されることがありますが、物によってはパステルでも50万円以上で落札されることもあります。画集が出版されていて、油彩のほとんどは画集に収録されていますので、画集に載っている作品を購入するのが良いと思います。パステルは数が多いので気に入った図柄とモデルの作品が出るまでじっくり待つと良いと思います。高塚は同じ図柄の作品を2枚以上は描いていませんので、気に入った作品を見付けたら迷わず買った方が良いでしょう。下の写真のスカーフを巻いたパステル画は画集掲載作品です。パステルで画集に載っている物に出会えることはほとんどありません。あったとしても高額になることを覚悟しなければなりません。
最近、パステル画を元にした印刷物(出版物)の上からパステルで色づけした偽物が多く流通していますので注意してください。本物と同じ紙に印刷されていますので紙質からは見分けが付きません。ルーペで拡大すると、パステルの下に印刷独特の「ドット」が見えますので分かります。
所定鑑定人は奥様の高塚康子さんですが、実際には高塚康子さんの許可を得て、四季彩舎(画廊)の店主が鑑定を行っています。でも、わざわざ鑑定に出さなくても本物を見たことがあれば真贋は分かります。本物のパステル画は書き込みが実に少ないのが特徴です。顔などは下地の紙がかなり広い面積で見えています。書き込んでいないのに、書き込んでいるように見えるのが特徴です。
高塚省吾(たかつかせいご)
高塚省吾は2007年に亡くなった画家です。
高塚省吾は著書の中で「ルノワールが描いたような太ったモデルは好きではない。現代的でボーイッシュなモデルが好きだ。」と言っています。
高塚省吾のモデルは時代により数名いたようですが、これらの絵4枚のモデルさんは90年代前半のモデルさんです。
高塚省吾は、パステル画は「写実」、油彩画は「創作」と言っています。パステル画を描くときはモデルを使いますが、油彩画はモデルを使わなかったそうです。著書では「現実のモデルは強すぎるからモデルに引きずられたくないのです。自分の中にある理想の女性を描きたいのです。」と油彩画でモデルを使わなかった理由にふれています。
高塚省吾はパステル画を描き貯めておき「これは!」と思ったパステル画を観ながら油彩画を描いたようです。ですから、高塚省吾のパステル画の数は比較的多いのですが、油彩画は極端に数が少ないです。
油彩「ジーンズの女」にも、その元になったパステル画が存在します。2つを比べると、前髪の形が違います。パステルには前髪が描かれていますが、油彩画には前髪がありません。高塚省吾のほとんどの油彩画には前髪がありません。これは高塚の「創作」の結果だと思います。
私は、個人的には高塚省吾の作品は油彩画よりもパステル画のほうが好きです。ちなみに、下の4枚は1994年の作品ですから画家が64歳の時に描いたものです。この頃のモデルと作品が一番良いと思います。高塚の生前に個展に行ったことがありますが、気さくな「おじいちゃん」といった感じでした。個展では10号サイズ、油彩200万円、パステル50万円で売られていました。今でも毎年、画家の命日5月28日頃に東京の画廊「四季彩舎」で高塚省吾展が開かれています。また、ヤフオクで時々本物が出品されることがありますが、物によってはパステルでも50万円以上で落札されることもあります。画集が出版されていて、油彩のほとんどは画集に収録されていますので、画集に載っている作品を購入するのが良いと思います。パステルは数が多いので気に入った図柄とモデルの作品が出るまでじっくり待つと良いと思います。高塚は同じ図柄の作品を2枚以上は描いていませんので、気に入った作品を見付けたら迷わず買った方が良いでしょう。下の写真のスカーフを巻いたパステル画は画集掲載作品です。パステルで画集に載っている物に出会えることはほとんどありません。あったとしても高額になることを覚悟しなければなりません。
最近、パステル画を元にした印刷物(出版物)の上からパステルで色づけした偽物が多く流通していますので注意してください。本物と同じ紙に印刷されていますので紙質からは見分けが付きません。ルーペで拡大すると、パステルの下に印刷独特の「ドット」が見えますので分かります。
所定鑑定人は奥様の高塚康子さんですが、実際には高塚康子さんの許可を得て、四季彩舎(画廊)の店主が鑑定を行っています。でも、わざわざ鑑定に出さなくても本物を見たことがあれば真贋は分かります。本物のパステル画は書き込みが実に少ないのが特徴です。顔などは下地の紙がかなり広い面積で見えています。書き込んでいないのに、書き込んでいるように見えるのが特徴です。