光市母子殺人事件をテーマにした本作。想像を絶する。見たら言葉を失う。
本当なら自分の意見を書いた方がいいでしょうが、書き様がないねこれは。
てか、本村さんって嫁さんと同い年だから、23歳からずっと戦い続けてたんやな。
仕事続けながら裁判出てテレビ出て総理に会ったり。それを10年間も。誰ができるこんなん?
当時はボーッとニュース見てただけだったけど、この事件から色んな物事が変わったんやな。
被害者の保護について。国から法律から裁判や社会。それを全て1人の青年が始めたんだから、すごいよね。
家族への愛か。犯人に対する憎しみか。社会に対する怒りなのか。
何がこの人をそうまで突き動かしたのか。人間には秘められた力があるんやな。今を生きる使命や理由が。
でも、そんな力に気付かず家族と幸せに暮らせていたら……
本村さんは再婚なさって今は穏やかに暮らしてるそうですが、それにしても何と壮絶で残酷な運命か。
一概に加害者が全て悪いってわけでもないのがな。
遺影持ち込みの下りも最初は怒ったけど、裁判官も人の子だからって後々話を聞くと納得できるんすよね。我ながら直情過ぎてあのシーンはシュンとなってしまったw
少年側の弁護士の立場だって、犯罪者は全員死ねばいいでは社会が崩壊しかねん訳で。実際に冤罪だってあるし。
死刑の有無も、じゃあオウムみたいなテロリストやノルウェーのブレイビクのような大量殺人鬼をどうするのか。
今回は18歳だったけど、もし小学生や中学生が2人3人殺す事件が起きたら?
少年法や未成年はどこまで守られるべきで、境界線はどこから引かれるのか。
そして、こういう時に絶対聞かれる「自分の家族殺された時どう思うねん?」というテンプレ質問返し。
本来ならこんなん感情論以外の何物でもないんですが、切っても切り離せないのもまた事実。
単純な二択じゃないのがな。
人間が人間を裁くという時点で、何よりの矛盾なんだと思う。
色々御託を述べてしまいましたが、とにかく題名の通りなんですよ。『なぜ絶望と闘うことができたのか?』
イマイチなんか知名度が低すぎる気がする。もっとこのドラマ有名になってもおかしくないと思うんだけど?
少なくとも俺はこのドラマを見てなかった自分を今恥じてます。ぜひ多くの人に見てほしい。
では、また。
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