二の滝から約1キロメートル程進み小撫川にかかる森屋橋を渡り橋の左側から川に降りていくと竜宮渕にたどり着きます。25メートル×35メートルのこの渕が埋もれないのは、一つの大きな「おうけつ」となっていて、流れ込む土砂が巻き上げられるからだそうです。外界を遮断するかのように樹木が立並び、その水面は穏やかに揺れています。岸辺には水神を祀る祠が建っています。「この竜宮渕には、竜神が棲み人々の命を守る霊渕であると古くからいい伝えられ、土地の人々は、篤くこれをうやまい、また干ばつのときには雨乞いの祈りをしたという。」というのも、うなずけます。そして今、竜宮渕には、人魚の像が、静寂にて深遠な水面を眺めています。
歌碑
水碧み 竜宮渕の はなかつら 幸久あらなむ おとめごころは
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