何となく今の気持ちを綴ってみました。
一旦止めてしまった自転車に再び乗り始めて数年が経った。はじめはMTBばっかり乗っていて王滝には通算7回出場し完走するのが楽しみだった。ダートのワンウェイ100Km逆走コースは「俺チャレ最高の舞台」だった。
※セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝は、9月大会の順走に対して5月大会は逆走のコースになります。順走では押しはありませんが、逆走は所々押が必要な区間があります。
あるとき調子に乗って尾根下りをしていたら転倒して右手首を圧迫骨折した。立場的に仕事を休むわけにもいかず、前日ちょうど雪が降ったので「道で転んだ」といって普通に仕事をしていた。本当はすんげ~痛かった。
団塊の世代がリタイアすると中高年ハイキングブームがやってきて、数年前にはほとんどハイカーがいなかったエリアにも、わが者物顔で多くのオジサン&オバサンが押し寄せてきた。自分達のことしか考えていない人たちとフィールドをシェアーすることができるわけがなく、次第に不愉快になることが多くなり真冬以外は山に行くこともなくなった。
ロードバイクを10年ぶりに購入した。入門モデルのバイク(Bianchi)だったが驚くほど乗りやすく楽しく乗ることができる。クロモリ時代のバイクしか乗ったことがなかったので、進化したんだな~と実感しながら100Km程度のサイクリングを楽しんでいた。
若い時のようにサーキットレースに出場することはないが、長距離を楽しく走ってみたい。いわゆるロングツーリングを楽しみたいと思うようになってきた。ツーリングと言っても1泊2日するほど時間が取れないので日帰りでとこまで走れるか?
一緒に走っていたTeam三連敗も平均年齢が高くなるにつれて(と、いっても若干一名を除いて同級生の集まりなのだか)走る機会が減ってきて体力差が歴然としてきた。おのずと一人で走ることが多くなってきた。
昨年、単独で南房総を230Km走ってみた。楽しかった。今年の真冬にシルキーさんに誘われて下田往復300Km走ってみた。食べ過ぎだった?が楽しかった。年の差が倍以上違う監督と200Km走って犬吠埼にも行ってみた。春になり3週連続で200Km以上走ってみた。長距離ランの楽しみ方がわかってきたような気がした。
いつかは自転車で日本横断(本州)をしてみたいと思っていた。それは夢だったのか?。しかし夢が急に現実味を帯びてくると不思議なものでちょっと不安になってくる。天候は大丈夫か?風は強くないか?体調は万全か?。そして、こんなに簡単に実現してよいのか?本当に完走できるのか...?
毎年、日本横断は計画?というよりは口には出していた。三連敗の仲間と「いつか走ってみたいね」とか話はするが、いつにしようという話にはならない。休日も働いている仲間もいるし、仕事しだいで休みが取れるかわからない仲間もいる。もう少し走りこんでからとか、暑くないときとか、三連休で仕事が入っていないときとか。ようするに予定が立たない仲間が集まって酒を飲みながら「いつか」を夢見ているのだから、そんな日が来るわけがないのだ。
以前このブログで書いたことがあるが、大学時代にザリガニさんと西穂を目指していて失敗したことがある。判断を誤ってたった1回のチャンスを無駄にしてしまった。翌日は吹雪で悪あがきしてみたが到底登頂することなどできなかった。
これから先に三連敗のメンバーで日本海を目指して走る機会があるかもしれない。無理をすれば単独で走り切れるかもしれない。でも所詮かなわぬ夢...。
そんな時、シルキーさんに誘われた。
「6月上旬の梅雨入り前に一緒に日本海まで走りませんか?」と。
例年より早く梅雨に入ってしまい天候が不安定だが今週末は晴れの予報だ。日本海まで自転車で走るチャンスはこれが最初で最後かもしれない。「俺チャレ最高の舞台」が再びやってきたのだ。
尊敬するテニスプレーヤー、伊達公子は言っている。
「夢はかなうものではなくて、かなえるものだ」と。
340Km先の日本海に何があるのかわからない。何もないかもしれないし、素晴らしいものがあるかもしれない。何があるかわからないなら走ってみるしかない!? 日本海に夢をのせて!
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