くんま

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心肥大

2022年07月03日 14時00分00秒 | 狭心症




心肥大とは、心臓の筋肉が厚くなることを言う。

心臓の内腔の容積が増えて心臓が大きくなることは心拡大と呼ばれ区別される。

心肥大はいろいろの病気で生じた心臓の状態をさし、病名ではない。

心臓の筋肉が厚くなるとき、心臓の筋肉の細胞の数が増えるのではなく、一個一個の細胞の大きさが大きくなる。

心筋が肥大してくると心臓の縮む力が弱まり、心臓の力が低下してくることがあります。

不整脈をおこしやすくなり、突然死の原因となる場合も。

あらゆる心臓病で心肥大がおこるが、とくに著しい肥大をおこす病気は、心臓に高い圧力の負荷がかかる高血圧症、

肥大型心筋症、大動脈弁狭窄症などで、左心室に負荷がかかります。

右心室に高い負荷がかかる原発性肺高血圧症では右心室の肥大がおこる。

逆流などによって心臓に過剰量の血液が負荷となる弁膜症や先天性心疾患の一部でも、心肥大を生じる。

また、肺高血圧症をおこす疾患では右心室の肥大をおこします。

心筋の肥大が長期にわたって続くと、心臓の収縮力が低下し、

身体を動かしたときの息切れ、全身倦怠感、疲れやすさ、顔や足の浮腫みなどの症状が現われる。

肥大型心筋症や大動脈弁狭窄症では、動いたときに狭心症と似た胸の痛みを感じます。

これは心臓の筋肉に酸素を送る動脈である冠状動脈が心臓の筋肉の中を通って心臓に栄養を送っているためで、

心筋が肥大すると、心臓が縮むときにこの栄養動脈が強い力を受け、流れが悪くなる。

すると心臓の筋肉が酸素不足となり胸の痛みとして感じます。

心肥大の原因となる病気とは独立して、心肥大があるだけで突然死の可能性があがります。

心肥大をおこす原因疾患の治療が中心となり、肥大そのものに対する直接の治療はありません。

また、一度肥大した筋肉を元に戻すこともなかなかむずかしいと考えられており、それ以上肥大しないように治療することが原則。

ただし、大動脈弁狭窄症などでは弁の手術をした後、肥大が少しずつとれてきます。

心肥大の原因としてもっとも多い高血圧症では、当然ながら血圧を下げることが中心となります。

肥大型心筋症に対しては有効な内服剤が数種開発されており症状の軽減が得られますが、不整脈による突然死に対しては治療がむずかしいのが現状。

大動脈弁狭窄症では早期に診断を受けて、その後は運動を避け、進行してきたら手術を受けることが必要。

その他の心肥大をおこす疾患でも、その病気の治療を行ないます。

心不全をおこした場合には心不全の治療を行ないます。




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