10月から放映されている「オーイ!とんぼ」第二期・アニメ
12/14現在は九州女子選手権の話になっていて,この演出がかなりいい。
マンガ最大演出は実は「読者」(自分自身で読む速度も設定できるから)なのだが,アニメならではの「間のとり方」が実によくなった。
トカラ列島での話だった一期では,どことなく「マンガのもつ毒」が抜けてしまって残念な描写があった。
たとえば,イガイガがブトに刺されるのも,原作では腹痛で急にヤブに駆け込むというものだったが,マイルド路線にされた。
マンガのアニメ化は,それこそ昭和40年代など「やりたい放題」だったのに,現代はいらぬ自主規制が表現を抑制している。
だが,この第二期はテーマがはっきりしていて「とんぼが成長していく」ことに主題があるために話がブレない。まあ,これは原作のもつ威力だろうけど。
つぶらのCVが田中真弓さんじゃないことは残念だが,いやいや,これはこれでかなりいい キャラクター全員,毎週見ていて飽きない。
現在は,書店での立ち読みになってしまったが,何度も読み返したマンガ。
21世紀になってこれほどよく読んだマンガはそうはない。
バス釣りとゴルフにとても似ている面を感じて(基本,思い通りにならない,など),つい見てしまうのがこの番組のよさだろう。
マンガは相当の実績を積み重ねてきたが,アニメの評価はどうなっていくか
究極,マンガは作者と編集者の二人で作業できるが,アニメはCG化されてもなお大変な労力・共同作業だ。
そうした「コンテンツ」の違いによる表現力の違いを楽しむのもアリだと思う。