日本語に品詞の中でも異彩を放っている連体詞はもっぱら名詞のみを修飾するもので、自立語で活用がありません。日本語だけに特有で、英語や中国語にはない品詞名であります。近代において松下大三郎が生み出した品詞です。
この連体詞はときに形容詞や形容動詞と区別がつきにくいものがあり扱いづらいのですが、語尾が「な、が、た(だ)、の、る」で終わるという特徴があり、種類もそう多くないので機械的に覚えると便利です。
(連体詞の例):
・おかしな話だ
・わが国の行く末
・とんだ食わせ物だ
・あの丘を越えて
・いわゆる超常現象だ
これらの特徴的な語尾の中にはペンタクラスタキーボードの別口入力の助詞や助動詞の入力片とタイミングが被り語法もなんとなく当てはまっていそうなので別口入力で区切りをつけようとしてしまいそうなものがいくつかあります。
例えば「大きな」「小さな」「いろんな」などがありますが形容動詞のように「大きだ」「小さで」「いろんなら」と活用しないのでれっきとした連体詞なのですが、別口入力「+な」をついつけてしまいがちなので注意が必要です。
これらはユーザーの区別を促すために別口入力を付加して入力してしまった場合は多少不自然ですが「大木な」「地位差な」「異論な」のような変換結果を返すものとします。「おおきな」「ちいさな」「いろんな」の「な」付きのひとかたまりとして入力して欲しいのでちょっとペナルティみたいですが別口入力「+な」の自由度を確保するための措置です。
さらに「わが国」でも同様に「が」を別口入力せずにひとかたまりでタイプしてください。
続いて「とんだ」も別口入力せずにひとかたまりでタイプします。これらは「飛んだ」や「富んだ」のような三属性変換で処理するものと混同しないように通常変換で優先的にひらがなの「とんだ」が出るようにします。
そして「あの」「この」のような指示語、いわゆるコソアド言葉は代名詞ばかりでなくタイプによっては副詞や連体詞になるものもあるので整理のために違いを記しておきます。
指示語(こ・そ・あ・ど)の品詞の違い
これ それ あれ どれ 代名詞
こっち そっち あっち どっち 代名詞
こちら そちら あちら どちら 代名詞
ここ そこ あそこ どこ 代名詞
こいつ そいつ あいつ どいつ 代名詞
この その あの どの 連体詞
こんな そんな あんな どんな 連体詞
こう そう ああ どう 副詞
これらの中では「この」が「個の」(別口入力:の)と区別するために、「ここ」が「個々」(三属性変換:属性ハ)と区別するために、「そんな」が「損な」(別口入力:な)と区別するために、そして「どいつ」が「ドイツ」(別口入力:属性イ)と区別するために通常変換で優先的に変換されます。
さらに副詞の「こう」「そう」」「どう」は「乞う」「沿う」「同」と同音異義語で難しいところですが、通常変換時に構文解析が適切に行われることを期待して(副詞的機能を果たしているか判定する)、特に属性の指定がなくても通常変換で変換されるようにするのが理想です。
前記事とも併せて別口入力の機能を今一度確認してみると、別入力する助詞「が」「の」「に」「と」「で」「も」などが副詞や連体詞としてひとかたまりに捉えるかどうかの関連懸案を抱えていると言えますし、形容動詞の活用語尾「な」や、形容動詞の「だ」あるいは名詞+断定の助動詞「だ」のなかにも「ひょんな」「ろくな」「とんだ」のようなひとかたまり問題を内在しているものがあり、局所的ですが疎かにはできない問題群であると言えます。
そこには別口入力を使用していることによって生じる、「と」などのパーツがあると思わず分けて別入力したくなるアフォーダンスがはたらいているものと思われます。
この辺の「ひとかたまりに入力する副詞・連体詞の例」は以降も掘り下げて文法的な観点を交えながら考察していきたいと思います。
この連体詞はときに形容詞や形容動詞と区別がつきにくいものがあり扱いづらいのですが、語尾が「な、が、た(だ)、の、る」で終わるという特徴があり、種類もそう多くないので機械的に覚えると便利です。
(連体詞の例):
・おかしな話だ
・わが国の行く末
・とんだ食わせ物だ
・あの丘を越えて
・いわゆる超常現象だ
これらの特徴的な語尾の中にはペンタクラスタキーボードの別口入力の助詞や助動詞の入力片とタイミングが被り語法もなんとなく当てはまっていそうなので別口入力で区切りをつけようとしてしまいそうなものがいくつかあります。
例えば「大きな」「小さな」「いろんな」などがありますが形容動詞のように「大きだ」「小さで」「いろんなら」と活用しないのでれっきとした連体詞なのですが、別口入力「+な」をついつけてしまいがちなので注意が必要です。
これらはユーザーの区別を促すために別口入力を付加して入力してしまった場合は多少不自然ですが「大木な」「地位差な」「異論な」のような変換結果を返すものとします。「おおきな」「ちいさな」「いろんな」の「な」付きのひとかたまりとして入力して欲しいのでちょっとペナルティみたいですが別口入力「+な」の自由度を確保するための措置です。
さらに「わが国」でも同様に「が」を別口入力せずにひとかたまりでタイプしてください。
続いて「とんだ」も別口入力せずにひとかたまりでタイプします。これらは「飛んだ」や「富んだ」のような三属性変換で処理するものと混同しないように通常変換で優先的にひらがなの「とんだ」が出るようにします。
そして「あの」「この」のような指示語、いわゆるコソアド言葉は代名詞ばかりでなくタイプによっては副詞や連体詞になるものもあるので整理のために違いを記しておきます。
指示語(こ・そ・あ・ど)の品詞の違い
これ それ あれ どれ 代名詞
こっち そっち あっち どっち 代名詞
こちら そちら あちら どちら 代名詞
ここ そこ あそこ どこ 代名詞
こいつ そいつ あいつ どいつ 代名詞
この その あの どの 連体詞
こんな そんな あんな どんな 連体詞
こう そう ああ どう 副詞
これらの中では「この」が「個の」(別口入力:の)と区別するために、「ここ」が「個々」(三属性変換:属性ハ)と区別するために、「そんな」が「損な」(別口入力:な)と区別するために、そして「どいつ」が「ドイツ」(別口入力:属性イ)と区別するために通常変換で優先的に変換されます。
さらに副詞の「こう」「そう」」「どう」は「乞う」「沿う」「同」と同音異義語で難しいところですが、通常変換時に構文解析が適切に行われることを期待して(副詞的機能を果たしているか判定する)、特に属性の指定がなくても通常変換で変換されるようにするのが理想です。
前記事とも併せて別口入力の機能を今一度確認してみると、別入力する助詞「が」「の」「に」「と」「で」「も」などが副詞や連体詞としてひとかたまりに捉えるかどうかの関連懸案を抱えていると言えますし、形容動詞の活用語尾「な」や、形容動詞の「だ」あるいは名詞+断定の助動詞「だ」のなかにも「ひょんな」「ろくな」「とんだ」のようなひとかたまり問題を内在しているものがあり、局所的ですが疎かにはできない問題群であると言えます。
そこには別口入力を使用していることによって生じる、「と」などのパーツがあると思わず分けて別入力したくなるアフォーダンスがはたらいているものと思われます。
この辺の「ひとかたまりに入力する副詞・連体詞の例」は以降も掘り下げて文法的な観点を交えながら考察していきたいと思います。